【奴良組】この手に掴んだ幸せを。【ぬらりひょんの孫/男主】

幸せ75 ページ33

ぬらりひょん「リクオ…。」


鯉伴「今朝までいつも通りだったんだが…。

何かあったのか…?」




流石の二人もこんな事は想定外で

先程までの余裕綽々な態度一変うーんと呻っていた。


そんな二人の後ろでユラ…と立ち上がる影。



木魚達磨「総大将…、二代目…。


失礼ながらリクオ様…、それにA様は…

本当に血のつながりがおありか…?


姿 形はもとより考え方もまるで人間ですなぁ…。」


ぬらりひょん「アーン?

…っておい鯉伴!!」


鯉伴「おい達磨ぁ…。

テメェ俺の可愛い息子達にケチつける気か？あ゛？」


ぬらりひょん「刀しまわんかいこのボケ!!

達磨、お主も滅多な事を言うでないわ!!」


木魚達磨「し、失敬…;;」



親馬鹿全開の鯉伴を宥めるぬらりひょんを眺めながら

ガゴゼは再びしゃがれ声を上げた。



ガゴゼ「カカカ…、困ったもんですな。

どうやら若は…、まだまだ遊びたい盛りのお子様のようじゃな……。」


ぬらりひょん「……。」


ガゴゼ「総大将…。


我々にとって…辛いこのご時世

今一度…代紋に立てた誓いを確認すべきではありますまいか。



我々…妖怪は…

“人間に畏れられる”ものとして存在せねばならんという事を…。」






　





　






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一方庭ではAと氷麗達がリクオを説得していた。



氷麗「若!!風邪ひきますよ。」


リクオ「ほっといてよ!!」


氷麗「若…。」


「どうしたんだよリクオ、学校で何かあった?」


リクオ「……実は…」




リクオはポツリポツリと学校での出来事を教えてくれた。


妖怪なんていない、妖怪は悪者だと言われ

挙句クラスメイト達にバカにされた事




「そっか…、それで妖怪が嫌になったのか。」


リクオ「うん…。

それに今日の皆の話聞いてたら余計に嫌になっちゃって…。」


「確かに今日のはなぁ…。

でもリクオ、妖怪がみんな悪い奴なんて事はないよ。」


リクオ「え？」


「首無や毛倡妓、青に黒、氷麗に河童…。

皆俺達の事大切にしてくれてる、良い妖怪達だろ？」


首無「A様…。」


リクオ「…うん。」


「人間も妖怪も同じだよ。

良い奴もいれば悪い奴もいる。


だから、みんなの事を嫌いだなんて言わないで。

ちゃんとリクオの目で見て、話を聞いて、決めるんだよ。」


リクオ「……うん、分かった。」


「ん、良い子。



後、そのクラスメイトの名前おｓ((リクオ「絶対教えない。」

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