幸せ63 ページ21
「おはよー楠木君」
「よう楠木ー。」
ヒデ「はよー!」
Aから相談を受けて、土日の休みを挟んだ月曜日。
今日も朝から元気なヒデである。
普段はAとリクオと一緒に首無に付き添われて登校するのだが
今日は(毛倡妓が所用で不在であったため)Aが寝起きの癇癪を起こしたようなので先に登校してきた。
さっさと席につき、ランドセルの中身を取り出して
いつもより不機嫌であろう相棒を待つ。
とりあえずHRまでには機嫌直してやらないとなー。
ガラッ
ヒデ「お!おはよーA、今日は一段と…
わあああ!!!;;」
扉を開けて入ってきたAに、ヒデは思わず絶叫した。
といても、あのサラツヤの黒髪にキリっとした金色の目をした
いつもビシッと決めているイケメン親友が
髪を乱し、眼の下にクマを作り、全身よぼよぼで負のオーラを担いできたのだから無理もない。
「ひでぇ・・・。」
ヒデ「どうしたA!!この休みに一体何があった!?
しっかりしろ戻って来い俺のイケメン親友!!」
「あははははいけめんってなにそれあたらしいおかし?」
ヒデ「親友―――――!!;;」
がくがくと肩をゆすっても戻ってこないAに
さすがの担任も保健室に連れていくようヒデに頼んだ。
・
・
・
「あ゛ー、ちょっと頭ハッキリしてきた…。
やっぱヒデのツッコミって聞いててスッキリするよな。」
ヒデ「人を頭痛薬みたいに言うな。
てか本当に大丈夫なのか?
風邪気味とかなら先生に言って早退した方がいいんじゃ…」
「俺が風邪気味だったらうちの連中が登校なんてさせると思うか?」
ヒデ「掛かりつけの医者呼んで超高級羽毛布団と高栄養価の料理と三人以上の付き人による万全体制の看護されると思う。」
「だろ。」
ヒデ「休みの間に何があったんだよ。」
「聞いてくれるか親友!!」
ヒデ「うおっ!?」
突然声を張り上げ、肩を鷲掴んできたAにヒデは驚くも
それを無視してAはぐっと右手を握りしめた。
「話してやろう!聞かせてやろう!
俺のこの数日間の地獄の日々を…!」
ヒデが口を開く間もなく、話は始まった。
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紗那(プロフ) - 久しぶりに《この手に掴んだ幸せを》を一気に読み直したのですが、やっぱりstoryや展開などが大好きです(*^◯^*)更新停止になっているみたいですが、もう更新されないのでしょうか・・・・?更新されるのを待ってます(>人<;) (1月28日 17時) (レス) id: a0235214a5 (このIDを非表示/違反報告)
こと(プロフ) - めっっちゃくちゃに好きです。大好きですガチ萌えます!!!本当に最高すぎます!!!!もう更新されることは無いのでしょうか……?続き楽しみに待ってますm(_ _)m (12月11日 18時) (レス) @page50 id: 8bdd3d2cd9 (このIDを非表示/違反報告)
桜(プロフ) - すっごく、萌えます!!めっちゃ続き気になります! (9月25日 0時) (レス) @page50 id: 1fc4502f62 (このIDを非表示/違反報告)
ポッチ(プロフ) - めっちゃ好こです。男色もストーリーも大好きなので何度も読み返してしまいます。更新はもうされないのでしょうか? (5月24日 11時) (レス) id: bc736021f3 (このIDを非表示/違反報告)
れもん - おわーーー!!好きです!好きすぎます!!!このままリクオも混ざって…まさか若菜さんが…良いですね!!!!!鯉伴様もカッコ良すぎる!!続き、待っております!でも、無理はなさらないでください! (2022年10月25日 1時) (レス) @page50 id: 4d12249e4c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:泪 | 作成日時:2017年4月10日 15時