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幸せ45 ページ3

鴆が出てって数分くらい。


再び襖が開いて、ぴょんっと小さな影が飛び出してきた。





リクオ「Aっ!」


「リクオ!」




リクオはぎゅーーっと俺に抱き着くと、そのまま俺の顔を見上げてきた。




リクオ「もうどこも痛くない?」


「ん、大丈夫だよ。」


リクオ「本当?」


「本当だよ。リクオ見たら痛くなくなった。」


リクオ「ホント!?良かった!!

じゃあ僕ず〜〜〜っとここにいるね!!」


「ううん…。鴆が許したらね…?」






そう言って頭を撫でれば、「へへへ〜。」と嬉しそうに笑う。


可愛いなぁ。




本当に、無事でよかった…。






そこでふと、思う。







リクオは昨日の事、覚えているのか___?







「なぁリク…」


リクオ「なーに?



わっ!」





問いかけようとしたリクオは、急に宙に連れ去られてしまった。


緑と黒の縦じまの着物を粋に着こなす我らが父親によって。





リクオ「おとーさん!」


鯉伴「リクオ、ちょいと母さんのとこへ行ってな。」





いつもなら笑顔でリクオの頭を撫でる親父が

今日はあっさりとリクオを降ろし、後ろにいる母さんの方へ追いやった。



その違和感に首をかしげつつも、リクオは素直に母さんとじじいの元へ駆け寄った。





親父のただならぬ雰囲気を、リクオも察したのだろう。




そして、俺はさっきの鴆の言葉の意味を少し察してしまった。







鯉伴「・・・傷は。」


「あ、うん…。だい、じょうぶ…。」


鯉伴「そうか。」







しん、と空気が静まった。




静寂ってこういうことかと他人事のように考えるのは多分現実逃避だ。






この静寂を早く終わらせてほしいとも思うし

逆にもう誰も何も言わないでくれとも思う。







そしてその静寂を破ったのは、親父だった。







鯉伴「A___。







この、大馬鹿野郎がっ!!」



「っっ!!!」







予想を遥かに超える親父の怒声に


俺は思わず肩をビクッと震わせた。



リクオも、自分に向けられた声でもないのに目に涙を浮かべている。




初めて聞いた…、親父の、こんな声…。





まだ驚きと恐怖がおさまらない中、更に親父の怒声が響いた。

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紗那(プロフ) - 久しぶりに《この手に掴んだ幸せを》を一気に読み直したのですが、やっぱりstoryや展開などが大好きです(*^◯^*)更新停止になっているみたいですが、もう更新されないのでしょうか・・・・?更新されるのを待ってます(>人<;) (1月28日 17時) (レス) id: a0235214a5 (このIDを非表示/違反報告)
こと(プロフ) - めっっちゃくちゃに好きです。大好きですガチ萌えます!!!本当に最高すぎます!!!!もう更新されることは無いのでしょうか……?続き楽しみに待ってますm(_ _)m (12月11日 18時) (レス) @page50 id: 8bdd3d2cd9 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - すっごく、萌えます!!めっちゃ続き気になります! (9月25日 0時) (レス) @page50 id: 1fc4502f62 (このIDを非表示/違反報告)
ポッチ(プロフ) - めっちゃ好こです。男色もストーリーも大好きなので何度も読み返してしまいます。更新はもうされないのでしょうか? (5月24日 11時) (レス) id: bc736021f3 (このIDを非表示/違反報告)
れもん - おわーーー!!好きです!好きすぎます!!!このままリクオも混ざって…まさか若菜さんが…良いですね!!!!!鯉伴様もカッコ良すぎる!!続き、待っております!でも、無理はなさらないでください! (2022年10月25日 1時) (レス) @page50 id: 4d12249e4c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2017年4月10日 15時

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