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幸せ81 ページ39

リクオ「……ガゴゼ

貴様…何故そこにいる?

Aに、何をした?」


『が…ガゴゼ様…;;』


ガゴゼ「本家の奴らめ…」






カナ「こ…今度は何―――!?」


清継「そ…そんな…こんなぁ…」


島「何だよ――!!清継君――!!」


清継「わ…分からん…、こんなの…何かの間違いだぁ―――!!」


ヒデ「……スッゲェ…。」




周りの動揺や騒ぎに動じもせず

リクオはトン、と軽やかに地に降り、子供達の方を見やった。




リクオ「良かった…無事で。

カナちゃん、怖いから目つぶってな。」


カナ「…?誰…?」




その疑問に背を向け、リクオは俺の元へ歩み寄る。




「リクオ…、随分男前になったなぁ…。」


リクオ「…俺だって、分かるのか?」


「?分かるさ。お兄ちゃんだからな。」


リクオ「……そうか。」



リクオは、少し嬉しそうに目を細めた。

そのまま俺の頬に手を当てる。



リクオ「怪我は?」


「ないよ、大丈夫。

…アイツら、リクオが連れてきてくれたの?」


リクオ「ああ。」


「そう…。

…ありがとう、助けに来てくれて。」


リクオ「…弟だからな。」


「!! フフ…、そうだな。」





達磨「しらばっくれるな!!

貴様……何したか分かっておるのか!?」





達磨の声に目を向けると

ガゴゼは素知らぬ様子でにやにやと笑っていた。




ガゴゼ「はて

私は…ただ人間のガキどもを襲っていた……

それだけだが…?」


達磨「!!」


ガゴゼ「何の…問題も無い筈だろう…。」


達磨「ガ…ガゴゼ…!!」





リクオ「子供を殺して大物ヅラか。

俺を抹殺し、三代目を我がモノにしようとしたんなら…



ガゴゼよ

テメェは本当に…小せぇ妖怪だぜ。」





達磨たちの間に割って入ったリクオは

今朝までの様子とは打って変わって、風格があった。


何処かで、感じたことのある、この感じは…




『なんだぁ〜貴様は。』


達磨「!? 待て…その方は」




達磨が制止しようとした瞬間


リクオの胸倉に掴みかかった下っ端の手に

グルグルと糸が絡みついた。




首無「リクオ様には一歩も近付かせん。

ガゴゼ会の死屍妖怪共よ…。」


『なっ…!?』


首無「絡新婦の糸と毛倡妓の髪をよって合わせた特製の糸だ。

動けばさらに絞める!」


『なめるなあぁぁあぁぁ…』




反撃を試みたソイツの怒号は

糸を引き上げた首無によって断末魔の叫びとなった。

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紗那(プロフ) - 久しぶりに《この手に掴んだ幸せを》を一気に読み直したのですが、やっぱりstoryや展開などが大好きです(*^◯^*)更新停止になっているみたいですが、もう更新されないのでしょうか・・・・?更新されるのを待ってます(>人<;) (1月28日 17時) (レス) id: a0235214a5 (このIDを非表示/違反報告)
こと(プロフ) - めっっちゃくちゃに好きです。大好きですガチ萌えます!!!本当に最高すぎます!!!!もう更新されることは無いのでしょうか……?続き楽しみに待ってますm(_ _)m (12月11日 18時) (レス) @page50 id: 8bdd3d2cd9 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - すっごく、萌えます!!めっちゃ続き気になります! (9月25日 0時) (レス) @page50 id: 1fc4502f62 (このIDを非表示/違反報告)
ポッチ(プロフ) - めっちゃ好こです。男色もストーリーも大好きなので何度も読み返してしまいます。更新はもうされないのでしょうか? (5月24日 11時) (レス) id: bc736021f3 (このIDを非表示/違反報告)
れもん - おわーーー!!好きです!好きすぎます!!!このままリクオも混ざって…まさか若菜さんが…良いですね!!!!!鯉伴様もカッコ良すぎる!!続き、待っております!でも、無理はなさらないでください! (2022年10月25日 1時) (レス) @page50 id: 4d12249e4c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2017年4月10日 15時

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