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幸せ72 ページ30

「リクオ〜。」


リクオ「……。」


「おやつあるぞ?食べない?」


リクオ「いらない。」


「うっ…; じゃ、じゃあ一緒に遊ぼう?」


リクオ「今日はいい。」


「リ〜ク〜;;」





学校から帰ってから、縁側ではずっとこれが続いていた。



今朝までの元気が嘘のように、放課後に項垂れてバスに乗り込んできたリクオ。

Aはそれを必死に元気づけようとしているのだが、どうも上手くいかないようである。



それを見かねた首無が、酒の用意を進めながら話しかけてきた。




首無「どーしたんですかリクオ様。

元気が無いですよ?」


リクオ「うん、ちょっとね…。」


首無「・・・本当に何があったんですか?」


「俺だって聞きたいよぉ〜!

何聞いても『別に』『何でも無い』しか言ってくれないんだもん。


リクオに酷いことした奴がいるならぶっ潰しに行くのに…。」


首無「話さないリクオ様は賢明だと思いますよ…。


ほらリクオ様、今日は親分衆の寄合があるんですから元気出して。

総大将が呼んでますよ、A様も。」


リクオ「おじいちゃんが?」


「え、俺も?」





2人はそのままトト…と首無の後ろをついてく。


Aが口を滑らせて以来、色々と騒ぎはあったものの

鯉伴の「Aが初めて自分で決めた事だ。認めてやんな。」の一言で誰もが口を噤んだ。


それ以来彼を“若”と呼ぶ者はいなくなり

未だ納得していない面々はいるものの、Aは結構気楽な毎日を送っていた。




「うわっ、いっぱいいるなぁ〜。」


首無「全国から大物妖怪が集まっていますからね。

さ、着きましたよ。」


ぬらりひょん「おお、リクオにA。

ほれ、こっちにおいで。」




祖父に呼ばれ側に駆け寄ると

その後ろには幹部衆から挨拶を受ける父の姿もあった。


父はチラリとこちらを見やると、片目を瞬かせて笑ってくれた。




リクオ「じいちゃんどうしたの?」


ぬらりひょん「まあまあ、中に入れば分かるさ。」




言われるがままに連れられて中に入ると

そうそうたる幹部の面々がザワザワとよどめきあっていた。




『しかし最近はダメじゃな…。

人間が全く妖怪をおそれなくなってしまってな…。』

『古いのかのう…。』

『とはいえ璞町の火事…。あれはワシの悪行ですぞ。』

『なに?ご存じない?』

『いやいや拙者も先日…』

『まぁしかし、悪行といえば…ガゴゼ先生でしょう。』




『おお、総大将!二代目!』

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紗那(プロフ) - 久しぶりに《この手に掴んだ幸せを》を一気に読み直したのですが、やっぱりstoryや展開などが大好きです(*^◯^*)更新停止になっているみたいですが、もう更新されないのでしょうか・・・・?更新されるのを待ってます(>人<;) (1月28日 17時) (レス) id: a0235214a5 (このIDを非表示/違反報告)
こと(プロフ) - めっっちゃくちゃに好きです。大好きですガチ萌えます!!!本当に最高すぎます!!!!もう更新されることは無いのでしょうか……?続き楽しみに待ってますm(_ _)m (12月11日 18時) (レス) @page50 id: 8bdd3d2cd9 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - すっごく、萌えます!!めっちゃ続き気になります! (9月25日 0時) (レス) @page50 id: 1fc4502f62 (このIDを非表示/違反報告)
ポッチ(プロフ) - めっちゃ好こです。男色もストーリーも大好きなので何度も読み返してしまいます。更新はもうされないのでしょうか? (5月24日 11時) (レス) id: bc736021f3 (このIDを非表示/違反報告)
れもん - おわーーー!!好きです!好きすぎます!!!このままリクオも混ざって…まさか若菜さんが…良いですね!!!!!鯉伴様もカッコ良すぎる!!続き、待っております!でも、無理はなさらないでください! (2022年10月25日 1時) (レス) @page50 id: 4d12249e4c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2017年4月10日 15時

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