【暗殺教室】無気力で眠そうな君のみる夢 II

球技大会の時間 ３時間目 ページ10

渚side




『A！』


カ「…完全に爆睡、後熱かもね」


『早く保健室に…』


Aが野球部のエースから１点を取った。


１点だけだったけど、みんなのやる気は違った。


カ「かっこいいとこ持って行くよねーいつも。」


僕らの守備。


相手は野球部のエース。


カ「おーい。監督から指令」


殺せんせーの作戦を全力でやる！


「こ、この前進守備は！？」


カ「明らかにバッターの集中を乱す位置で守ってる

けど、さっきそっちがやった時審判はなにも言わな

かった。文句ないよね、理事長？」


理「ご自由に、選ばれたものは守備位置くらいで心

を乱さない」


カ「へぇー言ったね。じゃあ遠慮なく」



「ちっ近い！！全身どころかゼロ距離守備！降れば

バットが当たる距離だ！」



カ「気にせず打てよスーパースター。ピッチャーの

球は邪魔しないから」


理「下らないハッタリだ。構わず降りなさい進藤

君、骨を砕いても打撃妨害を取られるのはE組だ」


進「……っな、……」



冷静さを失った進藤君は、前のカルマ君と磯貝君に

向けてバットを振るう。



でも２人の動体視力はE組でもトップクラス、バッ

トをかわすくらいなら容易い。



殺せんせーは、そこまで読んでる




カ「だめだよ、そんな遅いスイングじゃ…次はさ

ぁ、殺すつもりで振ってごらん？」



そこからはもう可哀想なくらいカルマ君にせめられ

続けて、進藤君の精神が崩れてしまうのは早かった



そして僕らは、みんなで勝利を掴み取った。



「なんと、なんとE組が野球部に勝ってしまったあああーーーーー！」



烏間先生に連れられて戻ってきたAにみんな

が駆け寄った



「Aすごかったじゃねーか！」
「可愛いだけじゃねーな」
「かっこよかった！」



Aは少し驚いたように目を見張ると、はじめ

てみんなの前で微笑んだ。



杉「進藤。ゴメンな破茶滅茶な試合やっちまって、

でも分かってるよ。野球選手としてお前は俺より全

然強え。これでお前に勝ったなんて思ってねーよ」



進「だったら、なんでここまでして勝ちに来た。結

果を出して俺より強えと言いたかったんじゃないの

か」



杉「…、Aや渚は俺の変化球練習にいつも付

き合ってくれたし、カルマや磯貝の反射神経とか。

まあ用はさ、ちょっと自慢したかったんだ。昔の仲

間に、今の俺の仲間のこと」





進「…、覚えとけよ杉野。次やるときは高校だ！」

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