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それぞれの時間 ページ42

渚side




作戦は失敗に終わった。


殺せんせーはいつものように僕らの暗殺を褒めてく

れたけど、かつてなく大きな渾身の一撃を外したシ

ョック




異常な疲労感と共に、僕らはホテルへの帰途に着いた




みんなと歩く気になれず、なんとなく僕は一人で廊

下を歩いていた




夏の蒸し暑さと、肌を撫でる風の冷たさが矛盾して

いて胸がぐるぐると息苦しい




聞きなれた声が聞こえた時、とっさに僕は身を隠し






そして、幸いか不幸か、たまたま僕の姿がすっぽり

と見えなくなる机がそこにはあった





A「…、烏間先生。僕は、、ぼくのせいで」



烏「……」




よく通る澄んだ声




涼やかさの中にも温かみがある優しい声




大きくもないはずなのに、耳の中に響いて、




消えてくれない声







僕の好きな声。





烏「思い込むのはよくない、これは俺のミスでもあ

る。悪かった」






なんの話か読めない




わからない、ということはそういう事だ。




この話は秘密の話。




Aの、ひみつ





早く立ち去らなくちゃという気持ちと、聞きたくて

仕方ない気持ちがせめぎ合う





ひみつ、Aの




カルマ君ですら、知らない秘密が聞けるかもしれない





僕の足は動かない





A「でも、みんなが勘違いしているとわかっ

ていて、意図的に隠すことと嘘をつくことは、何が

違うんですかね」





Aの言葉は質問じゃなかった



自分を軽蔑するかのように、自分を擁護する烏間先

生を嘲笑するかのように吐き捨てられる




烏「その通りだな」



烏間先生も少しだけ目を伏せる



A「先生、僕は。だめですね、それでもまだ

偽善者くらいにはなれ、うわ、?」




自分の肩を抱いて縮こまるAのふんわりとし

た頭を先生はぐしゃりと撫でた



烏「好きにしろ」




投げられた言葉と少しの笑みが、




A「ちゃんと言わないとですね…僕は、ほん

とは…」




安心したようなAの息遣いと









──────ほんとは、女の子なんだって。









浅い呼吸が乱れる





色々な考えが、まるで走馬灯てこんな感じなんじゃ

ないかってくらい




目の前を抜けていく







知ってしまった









僕はもう、









僕は









どうしたらいいのかわからない

電話と要求の時間→←距離の時間



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設定タグ:暗殺教室 , 潮田渚 , 赤羽業   
作品ジャンル:アニメ
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2k?(プロフ) - 続きはありませんか!? (2022年8月14日 7時) (レス) @page46 id: 086cbb7ccc (このIDを非表示/違反報告)
rerere0907(プロフ) - すごく面白かったです!これからも更新頑張ってください!応援しています、 (2020年7月27日 21時) (レス) id: dac62f7abc (このIDを非表示/違反報告)
雪音(プロフ) - すごく面白いかったです!!!題名につられて読んでみたらものすごくいい小説に出会ってしまいました!これからも更新楽しみにしていますね。 (2018年12月29日 14時) (レス) id: 85260c4bec (このIDを非表示/違反報告)
みのり - 面白かったです! (2018年11月17日 13時) (レス) id: 7efa002e96 (このIDを非表示/違反報告)
彩華(プロフ) - 更新楽しみにしています!頑張ってください!続きめっちゃ気になります! (2018年11月7日 3時) (レス) id: e2185deb66 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2018年1月20日 16時

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