ほんとはの時間 １時間目 ページ31
渚side
A「……。」
『……。』
Aの、部屋。
回るタイプの椅子に座ってぐるぐる回り続ける体制
を崩さないAが視界の端でちらちらしてる
……引き留めてしまった
ごめん、じゃあまたって、あんまり寂しそうに笑う
から
元はといえばあの、お見舞いに行った日からなんだ
けど
カ〈アイス持って行こうよ〉
《え？》
Aの好きなものなんて知らなかった
カルマ君にむける顔も
カルマ君がむける顔も
なんか、なんか、
A〈やだ〉
僕はだめなんだって思ってしまったというか
なんか、
いやだな。
とか思って、ちょっとなにこれ。
僕こんな面倒くさかったっけ！？
なんかやだってなに！？
考えてるうちに何故かAの部屋にお邪魔する
ことになって(といっても隣の部屋)なぜかこうし
てまた気まずい雰囲気で座っている
ちょっとなに言ってるかわからないかもしれないけ
ど僕もわからない←
ちらっと相手を見ても、変わらずぐるぐると回りな
がら眠そうに目を細めてる
あ、止まった。
A「……。」
すとん、と椅子から降りたAの顔はいつもよ
りましてしろい。
しろいというより青白い
A「ちょっと水飲んでくる」
気まずそうに困ったように笑いながらふらふら歩い
ていって、その後ろ姿が少し見ないうちにずっと小
さくなっていた気がした
悲しそうというより困ったような顔をされて、いっ
そ悲しそうだったならまだ、謝るとかできたのにわ
からなくなる
ガシャン──────
『A…？』
音の聞こえた方に向かうと、出しっぱなしの水と割
れたグラス
『、A、血が出てる！』
A「…あ、あーほんとだ」
『えっと消毒液！どこ？A、って』
A「しょうどく？」
『うん、怪我したら消毒しとかないと』
Aは、消毒液を持ってなかったみたいだか
ら、僕は家に取りにいって、傷を手当てした
ガラスで切ったみたいだけどそんなに深くないから
大丈夫
そんな僕の様子をAは不思議そうに見ていた
『はい、』
ってなんか僕保護者みたい…
A「ありがとう」
そういえば手、さわってるけど嫌じゃないんだ
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2k?(プロフ) - 続きはありませんか！？ (2022年8月14日 7時) (
レス) @page46 id: 086cbb7ccc (このIDを非表示/違反報告)
rerere0907(プロフ) - すごく面白かったです！これからも更新頑張ってください！応援しています、 (2020年7月27日 21時) (レス) id: dac62f7abc (このIDを非表示/違反報告)
雪音(プロフ) - すごく面白いかったです！！！題名につられて読んでみたらものすごくいい小説に出会ってしまいました！これからも更新楽しみにしていますね。 (2018年12月29日 14時) (レス) id: 85260c4bec (このIDを非表示/違反報告)
みのり - 面白かったです！ (2018年11月17日 13時) (レス) id: 7efa002e96 (このIDを非表示/違反報告)
彩華(プロフ) - 更新楽しみにしています！頑張ってください！続きめっちゃ気になります！ (2018年11月7日 3時) (レス) id: e2185deb66 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：稀 | 作成日時：2018年1月20日 16時
