わすれものの時間 ページ27
Aside
予定では。
ほとぼりが冷めてから戻るつもりだった
プールの事件からちょっと
だってクラスのモヤシがいきなり機敏に動き出した
ら注目を集めてしまう
その理由を知りたいと思ってしまう
かもしれない
それが自意識過剰ならそれでいいけど、知りたいと
思う人もいるだろうことが現実だ
だからあのあとは私は、過労で体調を崩したのをい
いことに学校を、休み続けていた
ちょっと考えたいと告げる私に殺せんせーも強くは
出られそうになかった
携帯の着信も30件を超える頃、扉を叩く音にやっ
と私は体を起こした。
『なんですかー…』
渚「あっ、A体調はどうかなって」
久しぶりに見る顔にやっぱりぬぐいきれない罪悪感
がする
しんどい
『大丈夫』
しんどい
渚「良かった、これお見舞い…」
しんどい
『うん、ありがとう』
しんどい
なにがしんどいっけ。
久しぶりに水に浸かったからだっけ
渚「ううん…あのAみんな心配してるんだ」
しんどい
こわい。
おちつけ自分
だいじょうぶ
だいじょうぶ、この人は大丈夫
渚「この前は、凄かったよね!泳ぐの速いし」
泳ぐ、およぐ
水…川、?
あれ
くるしい
『な、ぎさ君。ごめん帰って』
ちがう
そうじゃないちがう
渚「A?どうしたの!?」
カ「渚君?Aいたの?…なに!どうしたの」
ちがうちがうちがう
足がふらふらする。
こえがきこえる
〈だいじょうぶー?学校来ないから心配したの〉
《…、…。》
〈きもちわるい〉
《……、………!》
〈きたない、汚い〉
〈きたない〉
《……ぃ、ごめん、なさい…》
きたない
きたない
〈きも、川で洗おうよ〉
川で
きたないから
きたないきたないきたない
やばい。だめだこれはやばい。
きもちわるい。
渚「A!大丈夫!?」
心配そうな顔と伸ばされた手
『っやだ…』
渚「…!」
ちがうってこれはちがう。
やってしまったとおもった
渚君なのに
驚きと、少し眉を寄せて目をそらす悲しいような顔
が目の前にあった
渚「ごめん…、」
ちがう
『そうじゃなくて、』
カ「誰か呼んだ方がいい?」
ゆっくりと首を振った。
渚「お大事に」
ドアが閉まる。
いやだ、もう
ちがうごめんなさい
最悪だ
全部もう、
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2k?(プロフ) - 続きはありませんか!? (2022年8月14日 7時) (レス) @page46 id: 086cbb7ccc (このIDを非表示/違反報告)
rerere0907(プロフ) - すごく面白かったです!これからも更新頑張ってください!応援しています、 (2020年7月27日 21時) (レス) id: dac62f7abc (このIDを非表示/違反報告)
雪音(プロフ) - すごく面白いかったです!!!題名につられて読んでみたらものすごくいい小説に出会ってしまいました!これからも更新楽しみにしていますね。 (2018年12月29日 14時) (レス) id: 85260c4bec (このIDを非表示/違反報告)
みのり - 面白かったです! (2018年11月17日 13時) (レス) id: 7efa002e96 (このIDを非表示/違反報告)
彩華(プロフ) - 更新楽しみにしています!頑張ってください!続きめっちゃ気になります! (2018年11月7日 3時) (レス) id: e2185deb66 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:稀 | 作成日時:2018年1月20日 16時