【暗殺教室】無気力で眠そうな君のみる夢 II

かくされごとの時間 ページ26

カルマside



細い体のどこにそんな力があるのかという程凄まじ

い斬撃だった。


同時にいくつもの刃を向けられているみたいに早い


怯むイトナ君にとどめとばかりに例のスプレーを至

近距離から顔面に吹きかけた


おまけに昨日と同じシャツを着た寺坂が触手に触れ

ている



イ「っくしゅ！！」



『イトナに少しでも隙を作れば、原さんはタコが勝

手に助けてくれる』


寺「吉田！村松！デケーの頼むぜ！」


吉「まじかよ」
村「ったく」



『殺せんせーと弱点一緒なんだよね、じゃー同じこ

とやり返せばいいわけだ』



みんなで一斉に飛び込んで、イトナに水を浴びせた


『だいぶ吸っちゃったねー』


慌ててるイトナを見てたら、Aが水に流され

てきたので拾っておく。



A「ふー…」



『あんな作戦知らないんだけど』



A「頭いいでしょ」



言い返せないからむかつく


何がむかつくの、うまく言ったならいいじゃん


でもなんかむかつく



『で、どーすんの？俺らも賞金持ってかれんの嫌だ

し、そもそもみんなあんたの作戦で死にかけてるし

ついでに寺坂もボコられてるし。まだ続けんならこ

っちも全力で水遊びさせてもらうけど？』


イ「…！！」


シ「してやられたか。帰るよイトナ」


殺「どうです？みんなで楽しそうな学級でしょう、

そろそろちゃんとクラスに来ませんか？」


シ「イトナ」



一瞬だけ動きを止めたイトナだったけど、結局背を

向けた



磯「はーなんとか追っ払えたな」


岡「よかったねー殺せんせー私達のお陰で命拾いし

て」


殺「ヌルフフもちろん感謝してます。でもA

君、あれほど自分を大切にしろと最初に…って寝て

るじゃないですか！！」




原「そういや寺坂君、私のこと散々言ってたね。ヘ

ビーだとかふとましいとか」



寺「いやいや！あ、アレは状況を客観的に分析して

だな…っ！」



原「言い訳無用！動けるデブの恐ろしさ見せてあげ

るわよ！」




『あーあーほんと無神経だよなぁ寺坂は。そんなだ

から人の手のひらの上で転がされんだよ』



寺「うるせぇカルマ！テメェも高いところから見て

んじゃねー！」


『わっぶ！？何すんだよ上司に向かって！』


寺「誰が上司だ！触手を生身で受けさせるイカれた

上司がどこにいる？だいたいテメーはサボリ魔のく

せに美味しい場面は持ってきやがって」



「あーそれ私も思ってた。」
A「それなー」←おい



『はぁ！？』

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