照れくさいの時間 ページ21
Aside
自分で言っといて顔が赤くなるのがわかった
なにこれ
なにこれなにこれ
超恥ずかしい。
大切とかなに言っちゃってんの
口元を袖で隠しつつちらっとカルマ君を見るとあかい。
二人揃って真っ赤だ。
あぁ、なんかこう言うの懐かしい
あったかい感じだ
カ「…じゃあなに？怒らないの」
『うん』
怒れないじゃん、こっちが勝手にこわいって隠して
るだけなのに
正直、いろいろ考える
実は女の子とか言ったら、騙してたって嫌われちゃ
うんじゃないかとか
傷跡とか気持ち悪いんじゃないかとか
いろいろ気持ち悪いんじゃないかとか
どこから来たとか言えないし
やっぱり自分はあの日死んでたんだと思う
友達とかよくわかんないし
いらないっておもってた
なのにいつから
いつから信じてたんだろう
いつから信じて欲しいっておもってたの
いつから大切がいっぱいになったの
いつからこんなに怖がりになってたの
カ「あーもう、Aほんとよくない」
『カルマ君はいみわかんない』
カルマ君が初めて見るような優しい笑顔で
あったかいなぁ
友達ってこんなに、こんなんだったっけ
今なら
いまならこのあったかさに包まれて
喋れるかもしれない
『カルマ君は、ぼくの、なにが知りたいの』
カ「そうだね、じゃあ好きな食べ物教えてよ」
そんなこと？
カ「あは、間抜け面」
そう言ってカルマ君はとなりに転がって目を閉じた
『卵焼き。あとはアイスクリームが好き』
きっと聞きたいのはこんなことじゃない。
カルマ君が核心に触れないのは、なんでなの
気を使ってくれてるからなのか。
隣から聞こえる落ち着いた息に、もしかして寝ちゃ
ったのかなとおもった
『父さんはいなくなっちゃって…。母さんはすごい
人だった。』
もうカルマ君はピクリとも動く気配がない
『ここに来たのは、逃げ出したから。信じてた人に
裏切られちゃったから。』
さっきまでの暖かさが嘘みたいに冷えていく。
さむい
『弱かったから。だめだった、耐えられなかったの』
あーきもちわるい
信じてた
たのしくて、一緒にいるのが好きだったのに
ゆっくりと襲ってくる眠気にみをまかせた
もう会えない
もう絶対ここにはいないのに
まだこんなにもつめたい
カルマ君が起きてたなんて気付きもせず。
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2k?(プロフ) - 続きはありませんか！？ (2022年8月14日 7時) (
レス) @page46 id: 086cbb7ccc (このIDを非表示/違反報告)
rerere0907(プロフ) - すごく面白かったです！これからも更新頑張ってください！応援しています、 (2020年7月27日 21時) (レス) id: dac62f7abc (このIDを非表示/違反報告)
雪音(プロフ) - すごく面白いかったです！！！題名につられて読んでみたらものすごくいい小説に出会ってしまいました！これからも更新楽しみにしていますね。 (2018年12月29日 14時) (レス) id: 85260c4bec (このIDを非表示/違反報告)
みのり - 面白かったです！ (2018年11月17日 13時) (レス) id: 7efa002e96 (このIDを非表示/違反報告)
彩華(プロフ) - 更新楽しみにしています！頑張ってください！続きめっちゃ気になります！ (2018年11月7日 3時) (レス) id: e2185deb66 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：稀 | 作成日時：2018年1月20日 16時
