「…ややこしくしやがって。」 ページ10
コナンside
「ね、質問なんだけど。」
「うん。」
「3日前の私、何か言ってた?」
何か変なこととか、と付け足した彼女はどこか困ったような、不安そうな表情を浮かべた。
変なこと?と俺はあのときの会話を思い出す。
それからしばらくして、俺はあっと閃いたように目を開けてアイを見る。
アイは何々?と言うように覗き込んで俺を見つめ返した。
「あ…アイさんは探偵が嫌いだって言ってた。」
と、言った瞬間アイさんの顔が驚きなのか怒りなのかよくわからない色で染まった。
ふざけるな、とでも言うように硬く拳を握り締める。
こんなアイは見たことがない。何かいけないことを言っただろうか?
俺の心に焦りが生まれる。
「あ、アイ…さん?」
「ああ、ごめんねコナン君。ちょっとびっくりしちゃって。」
「な、名前…」
いつもと違う呼び方。
この人は俺の名前を知っていたのかと改めて認識する。
「あぁ、ちびっ子君だね。…でももう、こうやって話す必要はないのかも。」
少し目を伏せて、寂しげに?それとも悲しげに?この人の表情じゃ、よく分からない。
アイさんは俺と目の位置を合わせてふっと微笑んだ。
また、見たことのない、妖艶な笑み。
この人はこんな顔ができるのかと焦ってしまう。
背中を冷や汗が伝う。
次にアイが口を開く。
・
・
・
「初めまして、にしましょう。コナン君。
私は水暦A。貴方には、いろいろ話すことがあるわ。」
354人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「名探偵コナン」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
リーム(プロフ) - 一条天皇さん» ありがとうございます!更新頑張ります! (2017年11月12日 10時) (レス) id: 6a4782a87b (このIDを非表示/違反報告)
一条天皇 - 頑張ってくださーい!楽しみにしてまーす! (2017年11月11日 20時) (レス) id: 7299d35c60 (このIDを非表示/違反報告)
リーム(プロフ) - さやちゃんさん» ありがとうございます!茜は人間です!(笑)元々公安に所属していたので、そこらへんもまた書けたらなと思っています! (2017年7月18日 8時) (レス) id: 6a4782a87b (このIDを非表示/違反報告)
さやちゃん(プロフ) - いつも更新楽しみにしています!謎の人物(登場人物の設定をしていないので、茜)は人間なんですか?(笑)変な質問でしたらすみません(笑) (2017年7月17日 23時) (レス) id: e400a5cbc8 (このIDを非表示/違反報告)
リーム(プロフ) - 神器アルギアさん» どうでしょうか?父親と母親を死に追いやった探偵だけを恨んでいるのかもしれませんが、もしかしたら探偵全員が嫌いなのかも…謎です(笑) (2017年7月17日 19時) (レス) id: 6a4782a87b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:リーム | 作成日時:2017年6月30日 21時