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もう片一方の手が、ぐい、と引き上げられる。
血をボタボタと落としながら、目はしっかりと理事長を見据える。
「どうしました？そこまで驚くことですか？」
「…どうして、」
「……どうして、ですか。有名なのですがねえ。貴方の母君は。」
「ふん、それで私のことも知ったのか？」
「いいえ？私は貴方にも貴方の母君にも興味はありませんでしたよ。
ただの知識として、頭の片隅にあったんです。
まさか『
「何故私が娘だと分かった？」
「朱燐という名に聞き覚えがあったのでね。あの方は、娘がいるとは言っていませんでしたが。」
「わざわざ調べたのか。ご苦労なこったな。」
「褒めていただけるとは予想外ですねぇ。」
飄々と喋り続ける理事長から、掴まれたままの手を引き離す。
一層強く睨んでやると、楽しそうににこりと笑う。
その顔が気持ち悪かったからもう一度殴ってやろうかと思った。
きっと止められるからやらないけど。
「その煩い口、一度縫い付けたほうが良さそうだな。」
「おや、怖いことをおっしゃいますね。」
まだ笑うか。
本当に縫い付けてやろうか。
そしてまた口を開く。
「私、気になっていたことがあるんですよ。」
「は？」
「貴方の母君の通り名は『皇帝』…。しかし、女性であるあなたの母君に、どうして『女帝』でない『皇帝』の名がついたのか、とね。」
「…」
「理由を教えていただけますか？」
いやに決まってんだろクソが。
私が素直に言うとでも思ったのだろうか。
生憎、そこまで私は素直じゃないんでな。
それに、理由は父と母自身しか知らない筈だ。
…理事長は、何をそんなに知りたいのか。
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リーム(プロフ) - あづさん» ごめんね遅くて！ｗｗかんばるわｗｗ (2017年11月2日 20時) (
レス) id: 6a4782a87b (このIDを非表示/違反報告)
あづ(プロフ) - 更新ナイスです！(o^-')b ! (2017年10月29日 13時) (レス) id: 52447dabd5 (このIDを非表示/違反報告)
リーム(プロフ) - クルミもちさん» そうなんですね！タイトルを教えていただけますか？ (2017年10月2日 20時) (レス) id: 6a4782a87b (このIDを非表示/違反報告)
クルミもち - 私も、暗殺教室書いてるので良かったら見に来て下さいね！ (2017年10月2日 0時) (携帯から) (レス) id: 5e6fee981d (このIDを非表示/違反報告)
リーム(プロフ) - 緑無さん» 分かりました！ではルビをつけさせていただきます！応援していただき、ありがとうございます＾＾ (2017年9月28日 20時) (レス) id: 6a4782a87b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：リーム | 作成日時：2017年7月20日 23時
