Trip story21 ページ23
「なんっでいるんだよ。」
この状況は何だ。
何で目が覚めたらリビングに座ってんだこいつら。
「だってピンポンしても出ないから〜」
「こんな朝っぱらからインターホン押すなよ…」
と言って時計をみようとする。
あ、そうだ、今日家具買い揃えようと思って時計もなんもないんだった。
無理じゃん。
こいつらいたら買いにいけないじゃん。
これ、買いに入ったら死神とかいうあだ名を付けられてる少年から「ルリお兄さんどこ行くの〜？なんで引っ越してきたのに家具買いに行くの〜？届けられるんじゃないの〜？」とかいう脅しがくるんじゃなかろうか。
いや、絶対くる。
「…帰ってくれたら嬉しい。」
「おや、どうしてでしょう？」
「…ご自分で考えてくださーい。」
「ルリお兄さん！一緒に遊ぼうよ！」
「嫌だよ。」
やだやだ。
ほんとヤダ。
やだよ、死神と遊ぶとか。
きっと事件起こるでしょ。
ヤダよそんな物騒なの。
「今日さ、僕の友達と遊ぶんだ。だからお兄さんも来ない？」
「来ない。」
少年探偵団諸君か。
今思ったけど、君の友達って実質あの４人しかいないのか。
でも遊ぶとかはごめんだね。
俺今日は家具買いに行くんだ。
「ええ〜何でいいじゃない！」
「よくない。今日買い物行くんだよ俺。」
あ、待って、何か口角上がってる死神。
「じゃあさ！僕も付いてっていい？」
「君友達と遊ぶとか今しがた言ってなかった？」
「じゃあ友達も一緒に！」
「来んな。子供は公園だの遊園地だので遊んでなさい。」
分かりやすく拗ねるな。
頬を膨らましたりするのは可愛いけど、お前中身高２だったよな？
「いいじゃありませんか。子供が買い物についていくくらい。」
「いいよね昴さん！わーいやったあ!!」
「あんたら人が寝てる間に不法侵入したり勝手に決めたりそろそろふざけんなよ？」
子供と大人、無邪気に脅して諭して脅す。
詐欺グループかお前ら。
そうか、そうなのか。
「お兄さんはいつ買い物に行くの？」
「昼から、かな。」
何馬鹿正直に答えてんだ俺。
こんなの言ったら…
「じゃあそれくらいにまた来るね！」
ほーらな。ほーらな！
絶対言うと思ったわお前！
「はぁ…もういいや。」
諦めたほうが早いな。
もういいや。
「やったぁ!!じゃあ次は友達連れて来るね！」
「うん。もういいや。はいはい、またね。」
「では私も帰らせていただきます。」
「ああ、はい。それはもう。」
はよ帰れ。
あ、協力の、聞くの忘れてた。
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リーム(プロフ) - 神野 赤月さん» ありがとうございます！また見ていただけるよう、頑張りたいと思います！ (2017年8月23日 19時) (
レス) id: 6a4782a87b (このIDを非表示/違反報告)
神野 赤月 - 面白いアル!早く続き見たいアル! (2017年8月23日 12時) (レス) id: 1f93e928e5 (このIDを非表示/違反報告)
リーム(プロフ) - 奏多さん» ありがとうございます！これからも続き頑張って書きますね！ (2017年8月20日 20時) (レス) id: 6a4782a87b (このIDを非表示/違反報告)
奏多(プロフ) - 面白いです！続き待ってます〜 (2017年8月16日 11時) (レス) id: fcbc722ecc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：リーム | 作成日時：2017年4月15日 21時
