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続き* ページ35

(この先微裏入ります、苦手な方はご注意を…!)






『え、』


あ「俺のこと、彼氏だと思ってくれてないの?」


『ち、違…っ』



違うのに、でも、なんて言えばいいのかわからない。不安と焦りと、さっきの恐怖と、色んなものが混ざって涙がこぼれる。


違う、泣きたいわけじゃないのに。そんなずるいことしたくないのに。言わなきゃなのに。


それでも涙が止まらない私を、優翔くんは優しく、でもいつもより少し強く抱きしめる。



あ「…ごめん。さっきも怖い思いしたのに、また怖い思いさせるなんて、俺最低だ…」


『違うの…優翔くん、ごめんなさい…っ』


あ「Aは悪くない。ほんとはわかってる。Aのことだもん、俺に迷惑かけるかも、とか考えちゃったんでしょ?」


『…う、ん…っ』


あ「Aの優しいところ、出来るだけ自分で解決しようとするところ、俺は大好きだよ。

でも、同じくらい、Aのこと守りたいと思ってる。…大切な、彼女なんだから。」


『…っ』


あ「俺ほんと、格好悪いくらい嫉妬した。俺のAに触るなって、思ってる自分にびっくりするくらい。

ほんと、こういう時なんて言っていいのかわかんないけど、Aのこと、大好きだから、頼ってほしい。…俺に、Aのこと守らせて。」



『私も…っ、優翔くん大好き…守ってくれて、ありがとう…っ』



もう涙を止めることも諦めた私をそっと離すと、優しく頭を撫でられ、そのまま唇を重ねられる。


こういうことにはまだ慣れてなくて、恥ずかしい気持ちや逃げたくなっちゃう気持ちもあるけど、でも今は、ただただ優翔くんに触れていたくて。


優翔くんの服をきゅっと掴んだのを感じたのか、優翔くんも私を抱きしめるように腕を回して、いつもよりちょっとだけ深く求め合う。



あ「…だめ、これ以上したら止められなくなる。」



そう言って優翔くんはもう一度私の頭をくしゃっと撫でると、いつもの笑顔で行こっか!と手を差し出す。


私も笑顔で頷いて優翔くんの手を取る。


それにまたにっこりと笑った優翔くんは遅くなっちゃったからこのままお昼かなー!と歩き出す。



いつも私を助けてくれる大きな背中。



あぁ、私はやっぱり、この人が大好きだ。

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璃穂(プロフ) - ぬー@青森の最終兵器さん大好きさん» ああああありがとうございます!!返信遅くなりすぎましたごめんなさい…!もうすぐ2の方も更新再開する予定です、またよろしくお願いいたします! (2020年6月29日 21時) (レス) id: a64256496e (このIDを非表示/違反報告)
ぬー@青森の最終兵器さん大好き - あらきさん推しなので嬉しいです!ニヤニヤしながら見てます!!たまに、発狂もしてます笑あらきさんカッコよすぎ… (2019年10月3日 15時) (レス) id: 856e5af163 (このIDを非表示/違反報告)
璃穂(プロフ) - うめさん» コメントありがとうございます!夢主ちゃんには基本常に愛されててほしいという気持ちがそんなところにも出てしまいました笑 (2019年7月1日 17時) (レス) id: a64256496e (このIDを非表示/違反報告)
うめ(プロフ) - まふくんの彼女?ってやつのところで"可愛い"女の人って言っててちょっとほんわかしました。← (2019年7月1日 16時) (レス) id: 1c95ccfd2a (このIDを非表示/違反報告)
一ノ瀬 霜(プロフ) - 璃穂さん» リクエストありがとうございました!めっちゃ良かったです!! (2019年2月12日 22時) (レス) id: c3dd7470fa (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:璃穂 | 作成日時:2018年11月26日 11時

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