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「そうですか？」
「はい、送り主の方はあらきさんに使って欲しくて贈ってますから」
「まぁ、確かにそうですね」
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「A〜、ホットワイン飲む？」
キッチンに行くと小鍋でクツクツと赤い液体を煮込むめいちゃんがいた。
調味料棚のスパイスを何種類も取り出して、無駄にこだわっためいちゃんのホットワイン
「え〜、どうしよう…まだ作業したいんだよね…」
「クリスマスイブに？」
「…イブに」
「作業？」
「作業…」
「またまたぁ〜」
へらりと笑っためいちゃん
TVを観ながらこたつで暖を取っていたあらきさんとなるせもその会話に乗っかってくる。
「折角のクリスマスイブですよ？」
「そ〜だよ」
そんな事を言われてしまえば一瞬で心は揺らぐ。
「…のみます！」
「よしきた！！」
めいちゃんが食器棚から私のマグカップを取り出して嬉しそうに笑った。
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あたたかいお酒は回るのも早い気がして、ふわふわと眠気が襲ってくる。
「A、眠い？」
優しいめいちゃんの声
「…ねむい」
「もう寝る？」
「もぉねる…」
「ちゃんとあたたかくして寝てくださいね？」
「あい」
ふわふわと呂律の回り切らない私を見て、あらきさんが困った様に笑った。
一足先に部屋に戻ろうとすると、少しだけ足元が覚束ない…
「おっとっと？」
「ごめん〜」
「ふわっふわじゃん、部屋まで連れてってあげる」
「なるせ、ありがと〜」
なるせに腕を引かれてベッドまで…
「風邪引かないようにね」そう言ったなるせの声に何かしらの返事はした気がするけれど、布団を掛けられてそのまま眠りに落ちてしまった。
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【nrs side】
リビングに戻ると缶チューハイを開けて酒盛りを続ける馬鹿2人
「お！なるせおかえり〜！」
「…寝ました？」
「バッチリ、即寝」
「じゃあ、今年はAのサンタさんになっちゃおうかなぁ？」
いそいそとこたつから立ち上がるめいちゃんと入れ替わるようにこたつに潜り込む。
「あ、俺はもうサンタして来たから」
Aが思いの外すぐに寝落ちてしまったので、自分からのプレゼントは彼女の部屋の前に置いて来た。
あの感じだと朝までぐっすりだろう…
「はぁ？抜け駆けじゃん！！」
「まぁまぁ、めいちゃん。俺と2人でサンタしに行きましょうか」
「いいですけどぉ〜」
唇を尖らせて子供みたいに拗ねるめいちゃんをあらきが宥めて、2人が足音を立てないように階段を上がって行くのを少しぬるくなったホットワインを飲みながら眺めていた。
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うたたね(プロフ) - ゆんさん» ありがとうございます☺️✨楽しんでいただけたようで幸いです💕 (10月1日 16時) (
レス) id: 6910b7a819 (このIDを非表示/違反報告)
ゆん - 面白すぎて一気に読んでしまいました😍‼️幸せの具現化すぎて、一生読んでたいです😭🙏🏻 (10月1日 11時) (レス) @page20 id: 0439cd6fa9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：うたたね | 作成日時：2023年6月24日 21時
