+16.シェアハウスの日常とクリスマス ページ23
〜めいちゃんとAの日常〜
リビングに向かおうと階段を降りると、玄関でお散歩にはしゃぐめいちゃんの愛犬とめいちゃんがいた。
「あ、めいちゃんお散歩行くの？」
「うん、Aも行く？」
「いく〜！」
そう言ってお散歩について来たのはいいものの、日が暮れ始めた外の世界はひんやりと冷たい風が吹いていた。
「さっむい…！」
「なんでマフラーして来ないのさ」
呆れた顔をするめいちゃんはお馴染みの半纏にマフラーを巻いてあたたかそうでずるい。
「引越しの時に古いからって処分しちゃったんだよねぇ…今年はあたたかかったし買いそびれてここまで来ちゃったからさ〜」
へらりと笑うと、彼は「しょうがないなぁ〜！」と言って巻いていたマフラーを私に巻いてくれた。
「いいの？」
「いいよ、貸してあげるから風邪引かないでよ？」
「はぁい」
・
〜なるせとAの日常〜
「…さむい」
自分の作業部屋が寒過ぎて、リビングにPCを持って来てこたつにもぐり込んだもののそれでも寒い。
「なんか着ればいいじゃん」
そう言ったなるせが向かい側に座る。
彼はモコモコの着る毛布的な物を纏ってあたたかそうだ。
「う〜ん、これ以上着れるものないんだよね…」
マフラーと同様に古くなった冬の部屋着は引越しの際に処分してしまったし、最近までのあたたかさで買うタイミングを逃してしまっていた。
「俺の着る？」
「いや、そしたらなるせが寒いでしょ？」
「今別に寒くないからいーよ」
なるせが着ていたモコモコの着る毛布を有り難く受け取って袖を通す。
「うわ、あったかい！」
「でしょ〜？」
「ありがと〜」
・
〜あらきとAの日常〜
お風呂上がり、あらきさんの横を通るとふわりと香る良い香り…
「…あらきさんいい匂いする」
「んぇ？そうですか？」
「髪？ヘアオイルですか？」
「あぁ、差し入れで貰ったヤツ使ってみたんです」
「へぇ〜！」
あらきさんが見せてくれたのは有名なヘアケアブランドのヘアオイルだった。
「使ってみます？」
「…いいんですか？」
「いいですよ」
「ありがとうございます」
ちょっとだけ気になっていたブランドの物だった事もあり、あらきさんのお言葉に甘えて使わせてもらう事にした。
ヘアオイルとかって流石にお店で試すのはなんとなく憚られるから嬉しいなぁ。
「あ、いい匂い〜！」
「気に入りました？」
「めちゃめちゃいいですね」
「洗面所に置いておくので使っていいですよ」
「いえいえ、それはあらきさんが貰った物なのでちゃんと買います」
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うたたね(プロフ) - ゆんさん» ありがとうございます☺️✨楽しんでいただけたようで幸いです💕 (10月1日 16時) (
レス) id: 6910b7a819 (このIDを非表示/違反報告)
ゆん - 面白すぎて一気に読んでしまいました😍‼️幸せの具現化すぎて、一生読んでたいです😭🙏🏻 (10月1日 11時) (レス) @page20 id: 0439cd6fa9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：うたたね | 作成日時：2023年6月24日 21時
