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来た時と変わらず手ぶらのまま作業部屋へと戻って会話を再開する。
「はい、ただいまぁ」
ありさか・バニラ『『おかえり〜』』
バ『なるせさん何持ってきたの？』
「いや、なんも？」
バ『え？なんか取りに行ったんじゃないの？』
あ『ウーバー？』
「いんや？キッチン行ったらマヨが何か作ってて、出来たら持って来てくれるって」
あ・バ『『はぁ？ズルッ！！』』
「いいだろ〜？」
あ『それはマジでずるい』
「シェアハウスの特権やね」
バ『俺、物置でいいから住まわして欲しいわぁ』
「むりやね」
バ『ぜったい？』
「ぜぇっっったい！」
なんていつものくだらない流れに笑って、異性が作ってくれたら嬉しい料理の話題に花を咲かせていると作業部屋のドアをノックする音
「なるせ〜おやつだよ〜」
「はぁい」
あ『お、まよさんイーツだ』
バ『いいなぁ〜！！』
マヨが持って来たトレーには周りに砂糖がついた美味しい事が確約されたクッキーとコーヒーがのっていた。
「うわ！うまそ〜！！さんきゅ〜！」
「どういたしまして」
バ『まよさ〜ん、俺達にもくださ〜い』
画面の向こうでバニラが騒ぐからマヨにイヤホンを片方渡す。
「マヨと話したいって」
「え？…こ、こんにちは？」
戸惑いながらイヤホンの片方を受け取って耳に差し込んだマヨ
あ・バ『『こんちわ〜』』
戸惑った彼女の挨拶にどこか他所行きの弾んだ低音がふたつ重なって挨拶を返す。
「あ…！ありさかさんとバニラさんだ」
バ『どうも』
あ『どうも〜』
「お久しぶりですね！お元気でしたか？」
バ『元気です〜！』
あ『俺も〜！まよさんは？お元気ですか？』
「元気ですよ〜！」
画面に向かって嬉しそうに笑うマヨにイスを譲って、俺は近くにあった折り畳みイスを広げて座る。
バ『まよさ〜ん、俺たちもまよさんが作ったお菓子食べたいですよぉ』
「えぇっ？大した物じゃないですよ？ね、なるせ？」
「えぇ？いや、めっっちゃ美味いけどね」
あ『うっわ！マウント取られてる』
バ『なるせさん最低〜！』
クッキーを頬張りながら画面の向こうの2人に勝者の余裕を見せつける。
「またお会いする機会があれば何か作りますね」
あ・バ『え！！マジですか！？』
「いーや、ぜぇっったいお前らとは会わせない！！」
バ『いや、そこはまよさんの意思を尊重しないと』
あ『そうだそうだ〜！』
「いーーや、無理やね…！」
『『ね゛ぇ〜〜〜っ！！！』』
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うたたね(プロフ) - ゆんさん» ありがとうございます☺️✨楽しんでいただけたようで幸いです💕 (10月1日 16時) (
レス) id: 6910b7a819 (このIDを非表示/違反報告)
ゆん - 面白すぎて一気に読んでしまいました😍‼️幸せの具現化すぎて、一生読んでたいです😭🙏🏻 (10月1日 11時) (レス) @page20 id: 0439cd6fa9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：うたたね | 作成日時：2023年6月24日 21時
