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「えっと実家に帰省しようかなぁ〜ってカレンダー見てたら、あらきさんのライブと被ってたので丁度良いなぁと思って一般でチケット買って来ました」
「…言ってくれればパス出しましたよ？」
「いや、ほら…！折角のスタンディングライブなんでフロアで熱気に包まれたかったんですもん…！」
「そんな事言って、この間のめいちゃんのZeppライブも内緒で最前に居たらしいじゃないですか」
彼女は前回のめいちゃんのライブハウスツアーでもめいちゃんに内緒で客席に居た事のある前科持ちなのである。
「あれは！私も会場着くまでめいちゃんのライブだって知らなくて…！前の職場の後輩ちゃんに連れて行かれて知ったんですってばぁ！」
「はいはい、めいふぁみの後輩さんに連れてかれたんですもんね〜」
「ほんとですってばぁ！！」
普段ここまで動揺している彼女を見る事なんてそうないので面白くてついつい突いてしまう。
慌てふためく彼女を見兼ねたバンドメンバーが助け舟を出す。
「まぁまぁ、ほらマヨウちゃんも打ち上げ行くでしょ？」
「え！？いやいや、今日は本当に普通にライブ観にきただけなので…！」
ブンブンと首を横に振る彼女を見て、シュン…と悲しい顔をするおじさん…
もとい、バンドメンバー達
「そっか…俺たち久々にマヨさんと話したいんだけどなぁ〜」
「残念…」
「あらきさぁん…！」
さっきまでキャンキャンと吠えていた俺に向かって助けを求めるマヨさんはなんだかんだ憎めなくて可愛い人だ。
「…折角久々の再会なんですからおじさん達に付き合ってあげてくださいよ」
「に、逃げ場がない…っ！」
「じゃ、一緒に打ち上げ行こうか！」
「ライブの感想聞かせてね！」
満面の笑みのバンドメンバーに傍を固めたれたマヨさんは流石に諦めた顔をして打ち上げ会場の居酒屋へと連行されていた。
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うたたね(プロフ) - ゆんさん» ありがとうございます☺️✨楽しんでいただけたようで幸いです💕 (10月1日 16時) (
レス) id: 6910b7a819 (このIDを非表示/違反報告)
ゆん - 面白すぎて一気に読んでしまいました😍‼️幸せの具現化すぎて、一生読んでたいです😭🙏🏻 (10月1日 11時) (レス) @page20 id: 0439cd6fa9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：うたたね | 作成日時：2023年6月24日 21時
