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『…！！えっとぉ…、この後予定がありまして…』
「あ、ですよね…なんかすみません」
『いや、私こそすみません！』
そりゃそうだ。
久々の帰省、彼女にも予定があって当然だ。
残念に思いつつも電話の向こうでペコペコしている彼女を想像して少し笑った。
『…ライブ頑張ってくださいね』
「はい、ありがとうございます」
『楽しみにしてます』
「？」
・
マヨさんからの声援と差し入れのおかげかライブは無事幕を閉じ、終演後のハイタッチ会…
短い時間の中で各々の感想や10周年の祝いの言葉を投げてくれるファンとの束の間の交流
「はい！次ィ！！！」
嬉しい言葉の投げかけとライブ後の興奮でアドレナリン大量放出中の俺はハイタッチをしたファンの姿を見送って、新たに来るファンの方に顔を向けた。
「楽しかったです！」
その澄んだ声に
一瞬、思考が停止した。
思わずハイタッチをしている人物の顔をまじまじと見詰める。
そこには良く見慣れたニコニコ笑顔の女性が立っていた。
「…！！マヨさんじゃないっスかぁ！！」
「お、お疲れ様で〜す…！」
ギュッ…
あ、バレた…という顔をした彼女の手を逃すものかと強く握り締める。
「…ちょ、あらきさん手離してください…！」
ハイタッチの待機列が「やっぱり…！」「まよちゃんだ！」なんてどよめき立つ。
あんさん、普通にバレとりますがな…
逆にハイタッチ会にまで参加してファンはまだしも俺にバレないと思っていたのか、不思議でしかない…
「すみませぇん！スタッフの方〜！この人楽屋にお願いしま〜す！！」
「え、いいです…！」
「ライブ来ないんじゃなかったんですか？」
「そ、それは…」
きゃあきゃあとどよめく待機列に気が付いた彼女が慌て始めたので、追い討ちを掛けるみたいににっこりと笑顔を作って語りかける。
「詳しく聞きたいので大人しく待っててくださ〜い」
「…はい」
大人しくスタッフに楽屋に連行されたマヨさん
ハイタッチ会を終えて楽屋に向かうと彼女はバンドメンバーと楽しそうに話をしていた。
「おつかれさまでぇす」
「あ、あらきさん…！」
お疲れ様です…！とソファーから立ち上がった彼女は怒られるの待ちみたいなどこか不安げな顔をしていた。
「マヨさん、俺別に怒ってませんよ？」
「…本当ですか？」
「ちょっとびっくりしたってだけです」
「…すみません」
「で、今回ライブに来た経緯は？」
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うたたね(プロフ) - ゆんさん» ありがとうございます☺️✨楽しんでいただけたようで幸いです💕 (10月1日 16時) (
レス) id: 6910b7a819 (このIDを非表示/違反報告)
ゆん - 面白すぎて一気に読んでしまいました😍‼️幸せの具現化すぎて、一生読んでたいです😭🙏🏻 (10月1日 11時) (レス) @page20 id: 0439cd6fa9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：うたたね | 作成日時：2023年6月24日 21時
