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彼の手が私の髪に触れて私の頭を優しく撫でる。
その手付きに思わず胸が締め付けられて本格的に泣きそうになってしまう。
お願いだから私に他の人の姿なんて重ねないで…?
「…ねぇ、A。いつになったら振り向いてくれる?」
苦しそうに放たれた言葉。
不意に呼ばれた私の名前に思わずがばりと身を起こす。
「〜〜ッ、」
「うわっ!?」
瞬間、
沈黙がその場を支配して、お互いに動揺に揺らぐ瞳で唯々見つめ合っていた。
「…もしかして、起きてた?」
「…うん」
沈黙を破ったのはなるせの方で私はただ静かに頷いた。
マジかぁ…、と両手で顔を隠すなるせ。
いつもみたいに茶化す余裕はお互いになくて…
もう進むしかないって思った。
「な、なるせ…あのね、」
震える声で彼の名前を呼ぶ。
ずっと隠してきた気持ちが溢れ落ちて、見開かれたなるせの瞳が揺れている。
男女の友情、ここに来て遂に破綻しそうです…
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リクエスト
《🍥「いつになったら振り向いてくれる…?」》
ずっと仲良くて男女の友情あり得ます!親友です!な、距離感の🍥さんと🌸ちゃん
リクをいただいた1時間後には書き上がっていた1本
リク主様、私にエサを与えるのがお上手ですね…😌✨
ありがとうございました!!!
コンプレックスまで抱き締めて(nrs)*→←「ずっとずっと、好きでした」(nrs)*
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うたたね(プロフ) - 庭さん» ありがとうございます☺️💕 (2023年4月24日 20時) (レス) id: 6910b7a819 (このIDを非表示/違反報告)
庭(プロフ) - Donut最高でした2人ともかわいいです😭💕 (2023年4月20日 22時) (レス) @page21 id: 9b83d6d4ad (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:うたたね | 作成日時:2023年2月11日 23時