7 (あなたside) ページ7
「ほら、行くぞー」
そういいながら彼はすでに歩き始めていて
「ちょ・・・・ほんとにいいから・・・」
そんな私のつぶやきなど耳にも入っていないようだ
私に与えられた選択肢は三つ
・聞こえないふりをして反対方向に逃走
・呼び止めて行かないという
・諦めてついていく
聞こえないふりはリスキーだ
あいつ、俺の親切を無視しやがったなどと噂されてはたまったもんじゃない
呼び止めて行かないと言ったら・・・
行く行かないの押し問答が始まってしまうと余計にめんどくさい
諦めるしかないのか・・・
黙ってついて行って眼鏡直してさようならが一番楽かな・・・?
諦めて彼の少し後ろを歩き始めた
ふと彼は振り向いて
私が後ろを歩いていることを確認すると
「諦めたな。wwwいい判断だ。www」
そう言って私が追いつくのを待つように立ち止まった
はぁー・・・・・・・・最悪・・・・・・・・・
K「お前そういえば名前・・・なんてーの???」
「中野です」
K[それは知ってる」
「Aです。」
K「Aかぁー。俺黒尾鉄郎。って・・・去年おんなじクラスだから知ってた?」
「いえ。」
K「っ!!!あ・・・そう・・・w」
私よりはるか上にある顔は見えなかったけど
苦笑いしてるのは何となくわかった
K「そーいや、こないだ公園でなんでわざわざ濡れてた?俺ヤバいやつかと思ってびびったわ。w」
「・・・・・」
K「ん?」
「特に・・・理由はないです」
K「wwww!!!お前それ怪しいやつじゃねーか!www」
・・・やっぱ、あれが私だってわかってたんだ・・・
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作者名:マリリン | 作成日時:2019年6月4日 23時