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26  夜久side ページ26

遠慮なんかしてたら勝てねぇ

そう思ってた




だから学園祭の実行委員だって何の考えなしに手を挙げてしまったけど

結果Aと一緒にいれる時間が増えてよかったと思ってるし

今日話だって、横で見てイライラするくらいなら・・・

もう思い切って名乗りを上げようと・・・

言ってよかったって思ってる




だけど




まさかクロがあんな顔すると思わなくて




いくら恋愛初心者の俺でも何となくわかってしまう




あいつはAが好きだ




気付いてしまうと急に今日二人の会話に割り込んで

結果俺がAと回ることになったのがなんか悪いことしたような気分になって

小さく心に芽生えた罪悪感を消し去りたくて

自分勝手にクロに連絡をしたけど出なかった





ちょっとホッとする自分がすげぇ汚いやつに思えて

今日はもう寝てしまおうと思ったその時クロからの折り返しの着信





身勝手な行動から生まれた結果だと

俺は素直にクロに

「俺でいいのか?」って聞いた





だけどあいつはヘラヘラと自分の気持ちを隠すように

返事するだけ









なんかわかんねぇけど・・・

めっちゃ腹立つ・・・









お前がそうなら、俺はもうほんとに遠慮しねぇ・・・






「俺はAの事好きだから」





初めてはっきり口にしたその気持ちは

その時初めて自分が思ってたよりあいつを好きだったんだと思い知る

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設定タグ:ハイキュー , 黒尾   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:マリリン | 作成日時:2019年6月4日 23時

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