12 (あなたside) ページ12
家族以外の手を握るのは何年ぶりだろう・・・
変な緊張感とともにその手を恐る恐るつかむと
グイッ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
一気にその場に引き上げられるように立たされてしまった。
「・・・あ・・・りがと」
たどたどしいお礼の言葉にも
彼は笑って「どういたしまして」と答えてくれた
どちらともなく帰る方向に歩き始めて
たわいもない質問に答えて帰っていく
「・・・・・・・・・・・・・・・・なんか、高校生みたい」
ふと思ったことを口に出すと
また彼は豪快に笑って
k「俺ら高校生ですけどwww」
って・・・
そうなんだけど・・・・
高校入ってから友達と話しながら帰ることなかったから・・・
なんか嬉しいんだよ
すごくワクワクしてる
「あの・・・・さ・・・・・」
k「ん?」
「・・・・友達に・・・・なってくれる?」
あー・・・何聞いてんだ私は・・・
恥ずかしさと後悔が一気に押し寄せて顔が赤くなっているのが自分でもわかる
でも、そんな私のことなんて気にしてないような、あっけらかんとした声で
k「もう友達だってさっき決めたんだけど?」
って彼は言った
別れ際、黒尾は私の前に立って
高校3年にもなれば、少しは考え方も変わってるから
と言った。
だから
俺以外にも友達を作ってみろと
したい格好して話してみたい奴と話してみろと・・・
そんなことできるかなって考えてたら
見透かしたように
K「俺とは出来た」
って彼が笑うから
明日から・・・頑張ってみようかな・・・
きっと嫉妬だけであんなことになったのではないのだろう
私にも何かいけないことがあったのだ
でも、今日友達ができた
明日もできるかもしれない
また失敗するかもしれない
でも、、、やっぱり友達が欲しい・・・
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作者名:マリリン | 作成日時:2019年6月4日 23時