6匹のネコを拾ったら、若かりし頃の警察学校組とFBIでした。

8缶目 ページ9

「…で、あの男は何なんだよ？」

「なんか恨まれてるの？」

心配そうに見てくる萩原さん。

『何って、元彼ですよ。3ヶ月前に別れた。』

「…理由。聞いてもいい？」

『4年程付き合ってましたが、いきなり好きな人が出来たから別れてくれって言ってきてそのまま。うちに置いてある荷物も取りに来ると言いつつそのままだったので置いといたんですが、大掃除と共に捨ててやる気だったんですけど、まさか今日来るとは…』

「あー、なる。」

「お前それ、浮気されてたんじゃね？あと荷物置いとくってホテル代わりにしようとしてたんじゃね？」

『たぶん、そうですよ。なんとなく気付いていたんですけどね。付き合っているといっても2年目の半ばから仕事と大学とが忙しくてあまり会ってもいなかったんですけどね。』

「にゃあ」

『ん？もしかして慰めてからてます？諸伏さん。ありがとうございます。』

諸伏さんの頭を撫でる。
心なしか降谷さんが睨んでいる気がするが…
まだ、私警戒されてるのか…ははは。

『あっそうだ、松田さん、萩原さん。もう時間も遅いしお風呂どうぞ。タオルと着替え適当に用意しておきますんで。』

「いや、悪いからAちゃん先入って。」

「そうだぜ。Aから入れよ。」

『私まだ、やることあるんですよ。だから先入ってください。』

「あ…う、そう言う事なら。ありがとう。」

まず、萩原さんを風呂場へ押し込み。
松田さんと着れそうな服を探す。
オーバーサイズの服はいくつか持ってたので問題なさそうだった。

『部屋はここを使って下さい。すいませんベット１つしかなくて、布団もある事はあるんですがしばらく使ってないから…明日天気良いようなので干します。』

「あー、こんだけ広けりゃ大丈夫だろ。わざわざすまねぇな。」

それから入れ替わり、今度は松田さんがお風呂へ行った。

「Aちゃん。お風呂ありがとね。」

『萩原さん。いいえ。』

「…なんか手伝う事ある？」

ちなみにネコ達はその辺で就寝中。

『大丈夫ですよ。もう終わりますし。』

「ねぇ、名前ちゃん。違ってたらごめんね。その俺達に原作？の事で黙ってる事ある？」

思わぬ言葉に動きが止まる。

「ごめんね。原作の話ししている時の様子が少しおかしかったから。」

『…いえ。ごめんなさい。今は言えません。伊達さん諸伏さんが戻ったらお話しします。降谷さんには出来れば内密に…。』

何かを察したのか萩原さんは分かったと言って部屋に戻った。

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