6匹のネコを拾ったら、若かりし頃の警察学校組とFBIでした。

5缶目 ページ6

もうダメだと思ったその時。

「おい、てめぇ。そいつから離れろ。」

「女の子に乱暴な事するとか、君本当に男？」

2人の男が立っていた。
は？え？誰？なんで？何が起こったのかさっぱり分からない。

「誰だお前ら！！こっちに来るな！」

首から手が離れいきなり入ってきた空気に咳き込む。

『ゴホッゴホッ…はぁ…はぁ。』

「大丈夫？」

長髪の男が優しく背中をさする。

「喧嘩なら買ってやるよ。」

サングラスをかけた男がボクシングのポーズをとる。

「松田、ダメだよ。」

「チッ、わぁってるよ、萩原。」

松田？萩原？あれ、よく見るとこの人達何処かで…

「なんなんだよお前ら！なんだ、お前も浮気してたんじゃねえか！！お前も俺とかわらねぇじゃねえか！！」

『…ゴホッ、何、言ってんの？』

「クズだって言ってんだよ！」

そう言って笑う。
すると何処からか2つの小さい影が駆け抜け、男顔を引っ掻いた。

「いってぇぇ！！何するんだこのクソネコ！！」

「降谷に赤井さん、ナイス！！」

え？降谷に赤井？いやいやまさか。
じゃあ後の2匹は諸伏に伊達とか？

「警察に行ってもいいけど、こっちには証拠があるからな…どうする？まだやんのか？あ？」

松田さんの睨みにびびって男は帰って行った。

安心したら涙がポロポロ出てきた。

「怖かったね。もう、大丈夫だよ。」

よしよしと頭を撫でる萩原さんに、降谷と赤井と呼ばれたネコに話しかける松田さん。
ネコの諸伏、伊達(仮)も近くに寄ってきて慰めてくれる。

いろいろなことが1度に起こってもうパニックだった。





『すいません。助けて頂きありがとうございます。』

「いーえ、本当に大丈夫？」

「無理すんなよ。」

「にゃあ」

『…あの、いろいろと伺いたいことがあるんですか。』

「あっ…うん、まぁそうだよね。」

「…。」

「にゃあにゃあ。」

「…なっ！別に忘れてねぇよ！！」


これからどうしよう…。

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