4缶目 ページ5
翌日、動物病院に連れて行き健康診断をしたが、特に異常はなく元気だった。
そしてある必要なものを揃えてて帰宅した。
『さて、君たちのご飯準備するね。』
ネコ達を降ろしキッチンへと向かう。
鳥のささみを早く消費したいから茹でて、茹で汁はスープにでもしようと思っていた。
ふとネコ達を見ると毛の長い子が私に駆け寄ろうとしたがくるくるした毛の子の猫パンチをくらい。金色の毛の子が黒い毛の子を威嚇しているが、黒い毛の子は特に気にしてない様子。それを大きな子と吊り目の子が宥めている。
『なんだ?この光景。本当にネコか?』
思わずそんな言葉が漏れた。
「にゃあ」
威嚇されていた子がこちらにやってきた。
他の子と比べると落ち着いているように見える。
『…なんだか君は大人だね。』
よしよしと頭を撫でる。
するとピンポーンとチャイムの音が鳴った。
『誰だろう?荷物は頼んでないけど…。』
もう一度ピンポーンと鳴る。
玄関へと向かいドアスコープを覗くが誰もいない。
可笑しいなと思いつつドアを少し開けるといきなり出てきた手がドアを掴み思いっきり開けた。
『っ!!なんであんたがここにいるの。』
「なんでって彼氏に向かって酷いじゃないかー。」
『元ね元。あなたが好きな子が出来たって言って別れたじゃん。何が酷いの?』
「クリスマスにぼっちのお前がかわいそうに思ってさ。慰めに来てやったんだよ。」
『いや、別に慰めてもらわなくて結構。』
「そんなこと言って、寂しかったんだろ?俺の荷物もまだあるんだろ?なぁ、俺達やり直さねえ?」
『全然寂しくないわ。荷物邪魔だからさっさと持って帰ってよ。あと、寝言は寝て言え!』
突然現れた元彼にびっくりだし、その発言にもびっくりだ。
何故こんなやつと4年も付き合ったのかと自分がアホらしかった。
目の前の男は顔を赤くしプルプルと怒っている。
「てめぇ!!誰にそんな口聞いてやがる!お前なんか元から好きじゃねえよ!!小説家ってだけで、俺より儲かってるから付き合ってやっただけだよ!!」
あぁ、やっぱりか…。
どこか他人事のように聞いていた。
『話しはそれだけ?じゃあ、さよなら。次に来たらストーカーで警察に突き出すからね。』
「ふざけんじゃねぇ!!」
男はそう言って襲いかかってきた。
押し倒され首を絞められる。
ーボフン。
どこかで小さな爆発音が聞こえたがそれどころではない。
目の前でニヤニヤと笑う男が怖かった。
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シンヤ(プロフ) - 続きとても楽しみにしています😊😊 (11月27日 13時) (レス) id: 42d6be6a70 (このIDを非表示/違反報告)
課題でリーフレタス育ててるけどレポートめんどくさい - 続き気になりすぎて夜しか寝れません!!!更新待ってます! (2022年6月24日 22時) (レス) @page29 id: 5a52c0f3ec (このIDを非表示/違反報告)
たろ。(プロフ) - 続き気になりすぎる…完結まで更新頑張ってください…! (2022年3月10日 3時) (レス) @page28 id: ba071d904f (このIDを非表示/違反報告)
花音 - 初めまして♪凄く面白かったです( ≧∀≦)ノ続きがとても気になります( ;`Д´)これからも応援してます(^○^) (2021年2月14日 16時) (レス) id: c9954f1e86 (このIDを非表示/違反報告)
まゆ - 面白かったです^_^皆が猫の時、鳴いてる姿が可愛かったです^_^癒されました^_^続きが、すごく気になります^_^これからも、頑張って下さい^_^ (2021年2月10日 0時) (レス) id: cb4e0b5a34 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:クロム | 作成日時:2020年12月2日 3時