25缶目 ページ27
『…なんか、だるい』
小説の執筆やサイン会などここのところ忙しくロクに休めていなかったせいか、朝から体調が良くなかった。
「A、もう昼だぞ…大丈夫か？」
『んー？秀一？…大丈夫だよ。』
体調は良くなかったけど、心配かけたくなくてそう言った。
「…そうか。」
そう言ってじーっと見つめてくる秀一。
これは…バレたか？と思い目を逸らす。
すると、秀一の大きな手が私の頭を優しく撫でた。
『えっ…と、秀一？』
「無理はするなよ。」
その声も、私を見つめる瞳も優しくなんだか落ち着かない。
『秀一…私は、大丈夫だからその…』
頭を撫でるの辞めて…
そう言おうとしたら撫でていた手が頭から離れていった。
ホッとしたのも束の間、今度はその手が頬を撫でた。
そして、秀一の綺麗な顔がだんだん近づいて来た。
そんな予想外の行動に顔に熱が集まった。
「顔、真っ赤だぞ。」
『だ、誰のせいよ！！』
くくくっと笑い私から離れる秀一。
もう、嫌だこのイケメン。
「それはそうと、普段より少し体温が高いようだから、気を付けろよ。」
『待って、なんで私の体温知ってんの？ねぇ？』
「…さあな？」
もう、嫌だこのイケメン！(2回目)
「そういえば、最近降谷君の様子が少し可笑しくてな。Aは仕事で忙しかったから知らなかっただろうが…。」
『様子が可笑しいって…どんな風に？』
「俺達、逆トリップしてきた奴らの中で1番真剣に帰る方法を探していたのは知っているだろう。」
『うん。知ってる。』
真面目だからな零は…それに情報収集の能力は高い。
「あの花見以降、少しだが落ち着いた雰囲気をしていたんだが、今では何かに取り憑かれた様に調べ物に没頭していて、外から帰ってこない日もある。」
『帰ってこないって…えっ！？知らなかった。』
「Aが家にいる時は帰って来ていたからな。」
そういえば、仕事のスケジュールとかよく聞かれたな…あれは、そういう事だったのか。
『でも、零がそこまでして調べていることって、帰る方法ってわけじゃないよね。もしそうなら、誰かには言うだろうし…』
「あぁ、俺も諸伏君達に聞いてみたが誰も何を調べているのか知らないし、聞いても答えてくれないらしい。」
となると…。
『知ってしまったんだね。警察学校組のみんなが殉職するって…』
「それしかないと思う。ただ、信じられなくてそれを否定出来る情報を調べていると言うところだろう。」
ズキッと頭に痛みが走った。
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シンヤ(プロフ) - 続きとても楽しみにしています😊😊 (11月27日 13時) (
レス) id: 42d6be6a70 (このIDを非表示/違反報告)
課題でリーフレタス育ててるけどレポートめんどくさい - 続き気になりすぎて夜しか寝れません!!!更新待ってます！ (2022年6月24日 22時) (レス) @page29 id: 5a52c0f3ec (このIDを非表示/違反報告)
たろ。(プロフ) - 続き気になりすぎる…完結まで更新頑張ってください…！ (2022年3月10日 3時) (レス) @page28 id: ba071d904f (このIDを非表示/違反報告)
花音 - 初めまして♪凄く面白かったです( ≧∀≦)ノ続きがとても気になります( ;｀Д´)これからも応援してます(^○^) (2021年2月14日 16時) (レス) id: c9954f1e86 (このIDを非表示/違反報告)
まゆ - 面白かったです^_^皆が猫の時、鳴いてる姿が可愛かったです^_^癒されました^_^続きが、すごく気になります^_^これからも、頑張って下さい^_^ (2021年2月10日 0時) (レス) id: cb4e0b5a34 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：クロム | 作成日時：2020年12月2日 3時
