20缶目 ページ22
「なぁ、何故降谷がいなくて好都合なんて言ったんだ?」
『…分からないんですよ。降谷さんにこの事を話して良いのか。内容的に1番ショックを受けるでしょうし、諸伏さんが自決をするきっかけとなった足音は降谷さんのものですしね。原作の彼はこの事知らないんですよ。赤井さんが殺したと思ってますしね…。』
「そうなの?」
『拳銃を握って、自分が殺したように言うんです。その後、血の飛び方とかから自決だと気付くんですが、何故止められなかったのかと怒りの方向がそっちに向いちゃって…。』
「なるほど、それで俺は降谷君に嫌われると…もう、嫌われている気もするが…」
『…そうですね。煽ったりするからですよ。』
「Aもよくするじゃないか。」
『私は、弄ってるんです!』
「…あんまり変わらないと思うなぁ。」
ははっと諸伏さんが苦笑いする。何故だ。
『まぁ、そういう理由もあったのと最初に言った元の世界に戻った際、ここでの記憶があるのか分からないし覚えてても原作を変えられるのか分からない。という事で降谷さんに話すかどうか迷ってます。まぁ、あの人なら自分で情報見つけてきそうなんだけどね…。』
「あぁ、降谷ならやりそうだよね…」
「あいつならやるな。」
萩原さんと松田さんが賛同する。
やっぱりこの頃から情報収集能力は高かったのだろうか…。
「…とりあえず、降谷が何か聞いてくるまで話さなくていいんじゃないか。無駄に心配かけたくねぇしな…」
「…そうだな。」
降谷さんが気付くまで秘密にするという事で話しは終わった。
みんな何処かぎこちない笑顔だったが、これ以上私にはどうすることもできない。
ーーーガチャ
「た、…ただいま。」
外に出ていた降谷さんが帰ってきた。
未だにいい慣れないのか遠慮がちに声をかけている。
それがなんだか可笑しくて小さく笑ってしまった。
『おかえり降谷さん!』
玄関まで行きみんなで出迎える。
「っ!?なんで全員来るんだ?なんかあったのか?」
さすが鋭いなぁ…
『何もないよ。降谷さん、今日何食べたい?なんでも良いよ?』
「俺、ハンバーグ食いてぇ。」
「えっ、じゃあ俺カレー!」
「唐揚げがいいなぁ。」
「チップス。」
「俺はエビフライかなぁ。」
『待て待て。私は降谷さんに聞いたんだが?しかもなんかお子様ランチみたい。』
「……オムライス。」
『…降谷さん、可愛いな。』
頬を赤て言うもんだから思わず言ってしまったが、仕方ないだろう。
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シンヤ(プロフ) - 続きとても楽しみにしています😊😊 (11月27日 13時) (レス) id: 42d6be6a70 (このIDを非表示/違反報告)
課題でリーフレタス育ててるけどレポートめんどくさい - 続き気になりすぎて夜しか寝れません!!!更新待ってます! (2022年6月24日 22時) (レス) @page29 id: 5a52c0f3ec (このIDを非表示/違反報告)
たろ。(プロフ) - 続き気になりすぎる…完結まで更新頑張ってください…! (2022年3月10日 3時) (レス) @page28 id: ba071d904f (このIDを非表示/違反報告)
花音 - 初めまして♪凄く面白かったです( ≧∀≦)ノ続きがとても気になります( ;`Д´)これからも応援してます(^○^) (2021年2月14日 16時) (レス) id: c9954f1e86 (このIDを非表示/違反報告)
まゆ - 面白かったです^_^皆が猫の時、鳴いてる姿が可愛かったです^_^癒されました^_^続きが、すごく気になります^_^これからも、頑張って下さい^_^ (2021年2月10日 0時) (レス) id: cb4e0b5a34 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:クロム | 作成日時:2020年12月2日 3時