16缶目 ページ17
バタバタと走る音と慌てたような声が聞こえる。
こっちは全然寝てないんだ、静かにしてくれ。
布団を被りもう一度寝ようとしてふと、身動きが取れない事といつもはない不思議な温かさが前後にあることだ。
うっすらと目を開けると、目の前には降谷さんの顔があった、そっと後ろを見ると赤井さんの顔が…FBI入りたてはちょっと髪が長いくらいなんだな…へー。
どちらと離さないと言わんばかりにくっついており剥がそうにも剥がれない。
『…寝るか。』
起こすのも可哀想なので諦めて寝る事にした。
コンコンコン
「A!起きてるか!!」
ドアをノックし伊達と俺はAの部屋に入った。
朝、起きたら降谷と赤井の姿が見えず。俺達は様々なとこを探し、残るはこの部屋のみなのだが部屋にいるであろうAの返事はない。
ここのところ執筆で忙しそうだったから寝てんのか?
「悪い、嬢ちゃん!入るぞ!」
伊達と部屋に入り、目に入った光景に驚いた。
見覚えのある金髪の男と知らない男がAと一緒に寝ているではないか。
「降谷と…赤井、さんか?なんでここに?」
「わかんねぇけどとりあえずコイツら起こすぞ、伊達。」
「そ、そうだな、松田。」
こんなとこ、萩原や諸伏が見たらめんどくせぇ事になる。そう思い起こそうとしたが遅かった。
「じんぺーちゃん!いた?」
「こんなとこにいたらゼロでも許さないな。」
諸伏…そのゼロはここにいるんだな…。
運悪く?見つかった2人は萩原と諸伏によって叩き起こされた。
「ん?…なんだヒロ?…もう、朝か?」
「…随分とうるさい目覚ましだな。」
2人は今の状況に驚き、降谷は顔を赤くして慌て始め、赤井はもう一度Aに抱きつき寝ようとして萩原が止まる。
「待て待て待て、何故そこで寝る!?」
「…少し黙ってくれ。俺は男には興味ないんだ。」
「俺だってないよ!!」
『…うるさい』
その時、小さな声が聞こえた。
見るとAが機嫌が悪そうに目を擦りながら起き上がっていた。まだ眠たいのか目は全然開いていない。
「あっ、ごめんねAちゃん…うるさかったね。」
諸伏が近付き頭を撫でる。
気持ちいいのか少し機嫌が良くなった。
『…ぅん、うるさ、かった。』
少し辿々しく喋るAに諸伏と萩原が悶えていた。
「「か、かわいい!!」」
伊達と降谷に部屋から引き摺り出してもらい、残った俺と赤井で寝かしつけ部屋を後にした。
さて、これから色々大変そうだ…。
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シンヤ(プロフ) - 続きとても楽しみにしています😊😊 (11月27日 13時) (レス) id: 42d6be6a70 (このIDを非表示/違反報告)
課題でリーフレタス育ててるけどレポートめんどくさい - 続き気になりすぎて夜しか寝れません!!!更新待ってます! (2022年6月24日 22時) (レス) @page29 id: 5a52c0f3ec (このIDを非表示/違反報告)
たろ。(プロフ) - 続き気になりすぎる…完結まで更新頑張ってください…! (2022年3月10日 3時) (レス) @page28 id: ba071d904f (このIDを非表示/違反報告)
花音 - 初めまして♪凄く面白かったです( ≧∀≦)ノ続きがとても気になります( ;`Д´)これからも応援してます(^○^) (2021年2月14日 16時) (レス) id: c9954f1e86 (このIDを非表示/違反報告)
まゆ - 面白かったです^_^皆が猫の時、鳴いてる姿が可愛かったです^_^癒されました^_^続きが、すごく気になります^_^これからも、頑張って下さい^_^ (2021年2月10日 0時) (レス) id: cb4e0b5a34 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:クロム | 作成日時:2020年12月2日 3時