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ライside
『はじめまして、ギムレットです。』
そう言われて目に入った人物をみて俺は驚きを隠せなかった。
ベルモットとジン以外に顔を知っている人がいない為組織内ではギムレットに関する噂は様々だった。
女だったのか…FBIとしてもギムレットには警戒しており、顔を知る事が出来てラッキーだった。
しかし、どこかで見たことのある顔だ…
そう思いながらも任務の話を始めた。
ーーーミッションクリア。
組織の裏切り者2名の処分を終え、俺は愛用のライフルを仕舞おうとしていた。
ふと、ギムレットの様子が気になり目を向けると光の抜けたような瞳で死体を見ていた。
なんであんな顔をするんだ?あの顔やはりどこかで…
「もう少しで思い出せそうなのにな…ん?あれは!」
ギムレットの背後に女が立っており、手には銃を持っている。しまった!もう1人いたのか!?
ライフルを構え直した瞬間、女が何かを叫びながら引き金を引いた。狙いは定まっていなかったが、ギムレットの左腕に当たったらしい。
俺は女の頭に狙いを定めて…引き金を引いた。
ラ「ギムレット!」
俺は左腕を抑え気を失っているギムレットに駆け寄った。Aいそこまで酷い怪我ではないようだ。
俺は止血をし、ギムレットと抱き上げた。
…軽い。こいつちゃんと飯食ってんのか?そんなことを考えつつ家に連れて帰ることにした。
ラ「助けるのは2度目だな…雨宮神無。」
小さく笑いながら呟いた言葉は闇に消えた。
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作者名:クロム | 作成日時:2020年9月8日 23時