中島くん、いいかげんにして【Kento.N】 (ページ14)

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だるいなあー…起き上がんのもめんどくさいや。

昨日の雨はたしかに酷かったから。

風邪を引いても仕方がない…とはわかっているんだけど。

｢つまんねー…｣

そう。

暇で仕方がないのだ。

いつも学校にいる時なら中島くんと菊池がいるし、帰りも大体2人といるから。

1人なんて久しぶりで、なんだか少し寂しい…気もする。

お母さんは仕事行っちゃったし。

お父さんは出張だし。

お姉ちゃんはもうこの家には住んでないし。

風邪の時は人肌が恋しくなる、なんて言うけど、本当だね。

やっぱりちょっとだけ寂しいや。

中島くんがいたらな。

隣でずっと喋っててくれるし、どんな態度をとっても怒ったりしない。

怒るどころか反応しただけで喜んでくれるし。

なんかちょっと犬みたいというかなんというか、可愛いんだよな～…

｢いや、何考えてんだ私…寝よ｣

玄関の鍵、閉めとけって言われたけどめんどくさいや。起きてからにしよう。

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『…姫～？はいるよ…？』