第4章『紅色の世界』 (ページ9)

今日:5 hit、昨日:2 hit、合計:3,395 hit

９ページ9

久しぶりの天界。

色んな神様からの蔑みの目線。

…あぁ。だから嫌なんだ。

ただ、外で拾われた。

純血の神様じゃ無いのが悪いのか？

ンなの…。

『大嫌いだよ……』

と、ボソッと呟く。

どうやら少年には届いていない様だ。

「かっみさぁぁぁぁんッ‼俺合格したよォォォォォォ‼」

「るせぇッ‼ちょッと黙れィッ‼……て、え？」

「黙れて…んなあほな。ちゃんと試験合格したのに。」

「嘘だろ…？あのサボリ魔紅が…？人間嫌いな天を…？これ夢…？」

『おい。おっさん。間違えた神様』

「いや俺死んだ時の年齢デスカラァー‼ぴっちぴちのセブンティーンで止まってますからァーッ‼」

『え？seventyの間違いでは？』

「お前それは遠回しに七十と言っているのか？」

「駄目だ。蒼龍神様と神様がコントしとる‼」

俺と神が喋っている間、

少年はずっと笑っていた。

「やはり、昔と変わらないねェッ‼そぉーりゅーがみさぁーん？」

『…？え？誰っすか。』

俺の目の前に(神と俺の間に割り込んで)来た

黒髪の子が凄い目で見ていた。

……え？俺、女子関連で揉め事起こしたかな？

「え？なにィ…女子関連の揉め事？」

少年はじと目で「良いねェ…顔立ちが良い男は

ァ…」とボソボソ言っていた。

俺、顔立ち良いのか…‼