第4章『紅色の世界』

１５ ページ15

あれから俺はフラフラとした足取りで

自分の部屋に行く。

誰かに呼び止められたが

もう何も反応しない。


『……なんだよ…』


何故、人は一人で生きれないのか？

判断力が衰えているか欠けているからだ。

だから一人では生きれない。

そんな…生き物だ。




そしていつもと変わらない様に

生活する。

鵺廻が何か言いたそうだったが

俺は何も気づかないフリをした。


そして仕事が終わり

鵺廻と帰っていると


「やぁ、裏切り者さん？」


蛍が煽るかのように

俺を見た。


「？裏切り者？」


鵺廻は状況がわかっていない様だ。

まぁ、そうだろう。

言ってないしな。


『何の用だ？』

「ふふ。喧嘩の決着をつけに来たの。」

「勝ったら別にいつも通り。負けたら
鵺廻と天は出て行って貰う」

『はぁ⁈鵺廻は関係ねぇだろ‼』

「先輩の責任は後輩も…ね？」


此奴頭が狂ってる。


「さぁ、ゲームを始めようか。」



蛍は影の様に揺らめいた。

１６→←１４

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す