【○○○&男主】親戚のお兄さん【田中龍之介】 (ページ19)

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アサガオ #１８ページ19

「お。谷地ちゃん…だよね？」
明るい髪色の小さな背の女の子を見かけて声を掛ければ、ビクッと身体を震わせたと思えばこちらを勢いよく振り返っておはようございます！！とともすれば近所迷惑になってしまいそうな大きな声を出した。ブゥンと頭を大きく下げて。
「おはよう。朝から元気だね。」
「シャチ！それだけが取り柄なので！」
思わず笑いがフフッと出てしまった。だって可愛いんだもの。
「それは良いことだね。健康が一番。」
そう言うと元気よくハイ！と返事をした。…ちょっとだけ、ちょっとだけなんだけど、龍の気配が凄い険しいような気がする。
そろりと見てみると
「…」
谷地ちゃんをじろじろと見つめていた。その目つきは少し…いやかなり怖い。
「龍。そんなに見つめたら谷地ちゃん怖がるでしょう。」
谷地ちゃんをみると案の定涙目になってしまっていた。怖がってる…
「いつもはもう少し男前なんだけどね…物珍しくて目つき悪くなっちゃうの。ごめんね？」
「い、いえ！」
声が震えてるけれど…うーん。
小さい頭をポンポンと撫でて、一緒に学校に行こうか。と誘えば、緊張したように返事を返してきた。本当、女の子って可愛いよね。
…龍も清子ちゃんとか、この子みたいな子が好きなんだろうな。