【○○○&男主】親戚のお兄さん【田中龍之介】 (ページ2)

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カーネイション＃１ページ2

「新しいマネージャーさん！？」
嬉しそうに瞳を輝かしいせた彼は烏野高校の三年生、男子バレーボール部のマネージャーの一人だ。
「…」
キュッキュッとシューズが床と擦れあって音を鳴らす。
「影山ー！ボーとしてんなよー！」
主将の大声が体育館に響く。影山の目線はいつもは滅多にはしゃいだりすることのないマネージャー…田中龍之介の親戚である猫山野Aだ。
バンッ
「よぉっしゃぁ！！！」
西谷の大声と「流石っすノヤッさん！」と褒める田中と日向の歓声。
「よかったぁ、僕と清子ちゃんだけでやるの大変だったんだよー特に夏場。」
あまり高くない身長と綺麗な顔。華奢な体格は一瞬女の人かと見間違える程だ。
影山の視線に気付いたAははにかみ笑顔で手を振った。
「あ！！影山くんっ！」
「は…ぐふっ」
豪速で飛んできたバレーボールは、影山の顔面に思い切り当たった。
そのお陰か、影山は床に倒れてしまった。
「か、影山くん！大丈夫？！」
「すまん！影山！」
旭がオロオロとしながら謝ってきたかと思えば、Aが駆け寄ってきた。
「大丈夫っす…ってぇ…」
「ここがどこだか分かる？自分の名前は？」
慌ただしく息をつく暇もなく聞いてくる。影山は律儀に答えた。
そんな烏野高校の男子バレー部の日常である。