シェリー酒 ページ6
ここ数日で分かったことが幾つかある。
「いらっしゃいませ、土方様。」
それは柏木が俺の前世でなんらかの関わりがあった事。
その繋がりでか、原田と仲が良い事。
…それを見て、胸が苦しく、痛む事。
恋にも良く似た切ない甘さが、苦味が時々起こる事。
男同士の色恋沙汰なんて誰も望んじゃいねぇし、俺自身望んじゃいけねぇもんだ。
しかも相手は20代後半あたりの野郎だ。
きっと柏木も嫌だろうし、女が好きだろう。
誰が好き好んで男を選ぶだろう。男に付け加えて三十路近くの奴だ。
「…チッ」
思わず舌打ちをしてしまう、
この時期をこれだけ恨めしく思った事はないだろう。
まだ少し肌寒い時期の中のイベント。
女が気を入れ、男が色めき立つイベント。
そう。バレンタインデーだ。
「今日は何に致しましょう。」
「ラムトニック。」
最近ではここに来るようになってしまった為か、カクテルの名前を、簡単なのではあるが覚えるようになってしまった。
「畏まりました。」
口元は相変わらず笑みを浮かべたまま、シェーカーを振る姿は、その場の奴ら全員の視線惹きつけてしまうものだ。
「…はぁ。」
「溜息をつくと折角の綺麗な顔が勿体無いですよ。」
軽く笑いながら、そう言った。
暫くすると、頼んだカクテルをすすっ、と滑らせながらまた少し微笑んだ。
穏やかな時が流れていたその時、事件は起こった。
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伊達狐@活動停止(プロフ) - 燐さん» ご指摘ありがとうございます。変換ミスのようですね…（汗）申し訳ありません。直させていただきます！ (2018年2月17日 19時) (
レス) id: d530d2d8e8 (このIDを非表示/違反報告)
燐 - 中村祐一じゃなくて中村悠一さんじゃないですか？ (2018年2月16日 18時) (レス) id: 0efc3643a8 (このIDを非表示/違反報告)
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