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ウォッカ ページ28

土方さんの車に乗ると、土方さんはゆっくりとした仕草で煙草を取り出して火をつけた。
ゆったりとした煙が上がる。

『俺が一生幸せにしてみせる』

先程の言葉が蘇る。
あぁぁ…
頰が熱くなってきた。
顔を両手で覆うと、熱がじんわりと伝わる。
恥ずかしいなぁ…
でも嬉しい。
このまま死んでしまう程、嬉しくて。

「…A」

「はい。…?!」

ぐいと引き寄せられた。さっきと同じ腕の中に収まった。でも先程とは違うのが、この大きな鼓動と、分けられる体温だ。

「ひ、土方さん…」

思わず彼の名前を呼ぶ。
自分より明らかに筋肉がしっかりとついた腕で抱きしめられる。
綺麗だと思った手は、節々がしっかりしていて、至る所にペンだこができていて、僕の髪を梳く仕草は器用で。

「正直、お前と左之助が抱き合っているのを見て慌てた。」

重たい口調で土方さんが沈黙を破った。

「左之助が羨ましくもあった。…不覚にも、俺よりも、左之助の方が釣り合ってると思ったからな。」

「でも、僕は」

「まぁ、最後まで聞け。」

否定しようと開いたものを止められる。
優しい紫の瞳が見つめてくるから口を閉ざさるを得なくなる。

「羨ましくもあったが…絶対にくれてやるものか。こいつは俺のもんだと…子供のように嫉妬して、独占したくなった。」

顔が、熱い。
胸の奥がじんわりと温まっていく。
好きだ。この人が。
愛しているんだ。この人を。

「好きだ。A」

その言葉を聞いて、酷く安堵した。
僕だけじゃなかった。

「じゃあ、僕は愛してます。」

「言うじゃねぇか。」

色っぽい笑みを浮かべ、優しくキスをされた。
好きだ。
やっぱり好きだ。

マンハッタン→←ブルース○○○



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伊達狐@活動停止(プロフ) - 燐さん» ご指摘ありがとうございます。変換ミスのようですね…(汗)申し訳ありません。直させていただきます! (2018年2月17日 19時) (レス) id: d530d2d8e8 (このIDを非表示/違反報告)
- 中村祐一じゃなくて中村悠一さんじゃないですか? (2018年2月16日 18時) (レス) id: 0efc3643a8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:伊達狐 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2016年2月14日 12時

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