カシスソーダ ページ23
原田左之助side
「まだこねぇのかよ…！」
明らさまに苛立った様子で備え付けのテーブルを蹴る。
「あと少しですから。」
汚ねぇ顔して上物の服を着てやがるこいつは、どうやら土方さんに返り討ちに遭って、腹が立ったのだろう。
まぁ、土方さんから聞いた話はこいつが悪いんだろう。
「…」
外に見覚えのある車が止まった。
時期に中に入ってくるだろう。
暫くすると
「悪いな、左之助。」
聞き覚えのある声と、チリーンと鈴の音。
開いた戸の方を見ると土方さんの後ろにいるA。
控えめに微笑みこちらに小さく手を振ってきた。
その耳朶のピアスが変わっていた。
淡く光を跳ね返す紫のピアスに鈴があしらわれていた。
「…てめぇ…」
汚ねぇ男が唸る。
それを物ともせず、土方さんは男を睨みつける。
「左之助。Aを頼むぜ。」
土方さんはAの肩をぐいっと引っ掴んで、俺の方へ誘導した。
よろけたAを支えると
「あ、原田さん…お久しぶりです。」
そう言ってふにゃりと笑うA。
シトラスの甘めの香り。
少しだけ色っぽいアルコールの香り。
「おう。…災難だったな。」
「あ、いえ…僕がもっとしっかりしていれば良かったんです。」
なんでも一人で背負いこむ癖は治ってねぇみてぇだな。
多分こいつは、生まれ変わったと言ったが、鬼の血が流れている。
その証が治癒能力が抜群に優れている。
多分まだ気が付いていないのだろう。
「…」
今にも殴り合いが始まりそうだ。
俺はAを備え付けのソファに座らせその隣に俺も座った。
…どうなる事やら。
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伊達狐@活動停止(プロフ) - 燐さん» ご指摘ありがとうございます。変換ミスのようですね…（汗）申し訳ありません。直させていただきます！ (2018年2月17日 19時) (
レス) id: d530d2d8e8 (このIDを非表示/違反報告)
燐 - 中村祐一じゃなくて中村悠一さんじゃないですか？ (2018年2月16日 18時) (レス) id: 0efc3643a8 (このIDを非表示/違反報告)
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