ピンクレディー ページ16
柏木Aside
「ん、ふ…」
ぐちゃぐちゃに乱されたシーツの上。
土方さんの優しい手が僕の髪をくしゃりと乱していく。
心臓が可笑しくなりそうだ。
だって、彼の綺麗な顔が目の前にあって
唇を離してくれない。
色っぽくて、慣れてる大人のキス。
僕の舌を吸ったり、優しく噛んだり…
息もつけず、貪るようなのに何処か優しく溶かされるような甘さが有って。
「ふ、んん…」
「ん…」
苦しささえ愛おしくてたまらない。
煙草のちょっとだけ苦い味と、どこか甘いコーヒーの味が混ざり合う。
頭がクラクラしてきそうだ。
クラッシックで、色気のある香りが部屋中に充満する。
原田さんも官能的な匂いがするけど、僕はこの香りの方が興奮する。
「…っは」
唇を離されると体が熱を帯びているのが分かった。
「土方さん、香水つけてるんですか？」
「いや、そういうのはどうも苦手でな。」
じゃあこの匂いは、
「お前こそつけてるんじゃねぇのか？」
「つけてないですけど…くさいですか？」
肌蹴てしまったシャツから覗く僕の胸に顔を埋めた土方さんが、そこにすらキスを落として所有の印を付ける。
「いや、甘ったるい匂いがする。…誘ってるみてえだ。」
そういうとガリっとキツめに噛まれた。
「いっ、ひ…」
思わず目を閉じると、シュルシュルと布が擦れる音が聞こえる。
恐る恐る目を開けると、そこには先程まできっちりとネクタイを締め、スーツを着ていた筈の土方さんがネクタイを外し、ボタンを取り外していた。
彼の肌がはっきりと見えることから、僕は電気がついてることに気がつく。
「…っ」
顔を手で隠すと、土方さんの角張った手に制止される。
「恥ずかしがるのも良いけどよ、ちゃんと集中しろよ。…ほら。」
つぅ…と土方さんの指先が腹筋に触れてるか触れてないか、ギリギリのラインで焦らしてくる。
「ひっ…あ、」
無意識に体に力が入ってしまう。
その度に、土方さんは優しく耳元にキスをして囁く。
「俺にどこを触れて欲しい？」
甘い誘惑が、僕を誘う。
少しだけ掠れた甘く低い声が、耳朶を打つ。
ゾクゾクとする快楽が体を襲う。
僕は震える唇で告げる。
「貴方が触れる場所なら全て。」
柏木Aside終了
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伊達狐@活動停止(プロフ) - 燐さん» ご指摘ありがとうございます。変換ミスのようですね…（汗）申し訳ありません。直させていただきます！ (2018年2月17日 19時) (
レス) id: d530d2d8e8 (このIDを非表示/違反報告)
燐 - 中村祐一じゃなくて中村悠一さんじゃないですか？ (2018年2月16日 18時) (レス) id: 0efc3643a8 (このIDを非表示/違反報告)
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