キセキの憧れは今～Part２～ (ページ28)

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やっぱ変わってないページ28

碧「ジャンボは？大我やる？」

火「任せろ！」

さすが高校最高の男

ちなみに大輝は最速だと思うよ

碧「ジャンプボールはテツヤが上げる？」

黒「はい。じゃあ始めますね」

テツヤが高く放ったボールを大我が弾いて私のところにボールがくる

すぐにドリブルを始め攻めに行く...がDFに行手を塞がれる

碧「え、涼太がつくの？」

黄「っス。俺じゃ物足りないっスか？」

雰囲気が変わる

ふーん、相当やり込んでるじゃん

碧「いいや？不足なし！久しぶりだな」

涼太は心底嬉しそうな顔をする

まだこういう顔はするんだ

...100%変わったわけじゃないんだよなぁ

そのまま右フェイクを入れて左に抜く

涼太も反応はするが僅かに私の方が速い

そのままダンクシュートを決める

碧「おお、ダンクできた」

鉄「はっ？！あいつダンクできるの？」

京「確かにジャンプ力は凄かったですね」

木「俺もやりたい！」

日灰「すっげぇー！！」

外野うるさいwww

ほたるだけは何も言ってないけどねw

碧「訛ってなかった」

黄「やっぱさすがっスね」

碧「なにそれ。今更だよね、テメェらが切ったくせにね」

黒「碧絃さんっ...」

碧「ああ、ごめん。じゃあ再開しよっか」

ニッコリと微笑む

その目に笑顔はなかった

緑「......」

次は相手ボールから再開

涼太が真にボールを渡す

私は涼太についてるから大我が即座にチェックする

一回抜くかな？と思ったが大我が完全に来る前にシュートを放った

スパッ

綺麗な音を立ててシュートはゴールに入る

__ああ、やっぱ変わってない

そのおかしすぎるほど上に放たれるシュートも溜め込んで放つシュートフォームも全部

ダメだ、このままじゃおかしくなりそう

碧「ごめん、やっぱ抜ける。ごめん」

ああ、クソっ

周りも見てるじゃん

見られるのが嫌で少し小走りで体育館を出る

少し走ったところで止まる

碧「嫌いだ。大嫌い」

月「それじゃ、まるで暗示をかけてるようですよ」

振り向くと蛍が立っていた

碧「お、蛍。なんで追いかけてきたの」

努めて明るく振る舞う

まるで私は気にしてない様に

月「下手くそですか。...涙を拭いてからいったらどうです？」

碧「あははっ...もう無理だ。疲れたんだよ。あいつをいちいち気にするのも。アイツらを見るたび思い出す楽しかった日々も、全部全部__」

不意に抱き締められる

碧「な、に...」

月「僕は貴女の辛そうな顔を見たくない」

___この2人を見ていた者がいた

「遅かったか」