むりむりむり ページ17
待って待って感情に揺らぎが出る
こっち来んなマジでやばいやばい
私は猛ダッシュで廊下を駆ける
途中、色んな人に会った
私はフリースペースに駆け込んだ
そこには衛輔さん、大地先輩、孝支先輩、後は京くん
あ、各校のオカンとオトンじゃん
オトンは大地先輩だけやけどな
澤「おお？碧絃、どうした」
碧「ちょっと助けてくださいっ！」
私は4人の後ろに回る
マジで話したくないっ
だって絶対に征十郎の話するじゃんか
その直後3人...あり？1人
1番厄介なやつだし、こいつがいなければ逃げることもなかったから隠れ続けるのには変わらないんだけど
...テツヤたちは？
黄「碧絃っちいますよね！貸して下さい」
菅「やだー」
澤「断固拒否」
夜「よくわからねぇけど朝の奴だろ？」
京「碧絃が嫌って言ってるから無理」
涼太は少し考える素振りを見せる
黄「じゃあこのまま話すけどいいっスか？」
嫌だと言いたかった...けどできなかった
黄「無言は肯定と認識するっス。
赤司っち碧絃っちのこと探してるみたい
っス。どこにいようと僕は絶対探し出す
って言ってたっスよ」
...は？
...むりむりむり
あいつに会うのは無理無理無理
私の1番のトラウマ
黄「...まぁまだ連絡来てないなら安心スけど。
...気をつけた方がいいっスよ」
澤「おい、どう言う意味だ？」
黄「赤司っち、碧絃っちの事となるとおかしく
なるんス。だから、何してくるかわからな
いって意味っス」
そう言って部屋を出て行く
菅「碧絃...大丈夫か？」
碧「ぁ...すみません、じゃあ...」
震える足を踏ん張って外へ出る
...少し頭を冷やしたい
そう思い学校の敷地内を散歩する
自然がいっぱいあって星が綺麗
上を見上げるとすぐに視界が霞んだ
...泣いてるのか
しばらくそうしていると後ろから声が聞こえた
菅「碧絃！」
振り向くと孝支先輩がいた
碧「あ...えと、ご、みが、入りました」
ゴシゴシと目を擦る
菅「無理すんなって、言ったべ？」
そう言って抱きしめてくる
....ん？？抱きしめ...られて、る...？！
碧「あ、あのっ？！」
菅「泣いていいべ」
優しく言われる
我慢して胸の奥にしまってたものが溢れ出てくる
そのまま膝から崩れ落ちて泣く
碧「こわいっ、...もっ、もう、作り笑顔は疲れ
た...会いたくなかった...苦しいよっ...」
ずっと優しく抱きしめて、背中を撫でてくれる
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作者名：みるくストロベリー | 作成日時：2021年1月16日 17時
