4.謝り続けていた人生 ページ5
「ずみ゙ばせんでしたっ!!!」
ボコボコにされた後に、土下座して謝っていた。
「気合もなんもねーダサ坊がよォ…不良語ってんじゃねーぞコラ」
い、痛てぇ……
「オマエら今日から、オレら“東京卍會”の兵隊な。しっかり働けよ」
────東京卍會
そうだ、ここからだ。
いいように使われる地獄の日々。
コイツらもみんな……
そして中学卒業と同時にオレは逃げ出した。
『ちんたらやってんじゃねーぞ!!』
『すいません!!』
1人で暮らして、バイトを始めて……
でも、なんにも上手くいかなくって。
『んなこともできねーのかよ!!』
『スイマセン!!』
謝って
『申し訳ありません!!』
謝って
『すいません……』
謝って
『スイマセンでした!!』
謝り続ける人生だった。
「クソ……」
最悪だ。
人生最後に最悪な走馬灯。
「わかったよ、神様!!!!オレの人生クソだって言いてぇんだろ!!?」
『花垣くんは、きっと成功する』
『ホラ、シャキッとしなよ!武道』
橘……
姉ちゃん……
『都内での東京卍會の抗争は激化する一方───』
東京卍會…………
『死亡したのは、“橘 日向”さん、そして“花垣 美琴”さん────』
アレ?
橘や姉ちゃんが死んだのは、12年後のコイツらのせいだ!!
……わかったトコで、オレには関係ない……か……
姉ちゃんの顔はなんとなく、覚えてる。
でも、橘ってどんな顔してたっけ?
そう思ったらオレは行動していた。
電車に乗り、橘が住んでいるとこに向かった。
電車から降りて、その場所まで走って。
近くなってくると、息も上がっていた。
「えーっと、橘の家……確か……」
タッタッタッと走りながら橘の家に向かっていく。
……着いた、ココだ。
このマンションだったはず。
郵便ポストを見て、橘の家の部屋番号を確認し、エレベーターに乗ってその階まで上がっていく。
家のドアの前まで来て、インターフォンを鳴らすと橘が応答してくれた。
«はい……あれ!?花垣くん!?»
「あ……ウン」
橘はいきなりオレが来たからか驚いた声を出していた。
数秒経って、ドアが開き橘が出てきた。
.
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作者名:くろっきー | 作成日時:2021年10月16日 13時