36.オレ、ダサかった……? ページ37
「オレ、10コ上の兄貴がいてさ。死んじまったんだけどネ」
「!」
マイキー君にお兄さんがいたんだ……
「無鉄砲な人でさ、自分より全っ然強ぇ奴にも平気で喧嘩挑んじゃうの」
「へーー……」
「まぁ実際、喧嘩弱かったけどネ」
「かっけぇ人だったんスね!」
「タケミっち、なんだか兄貴に似てる」
「へ!?」
オレがマイキー君のお兄さんに似てる?!!
え?!!どこが?!!
「そんなかっこよくねぇっスよ、オレ!!一体どこをどう見たら……」
「ハハハ、まぁ確かにタケミっちみたくダサくねーな」
「確かにそうだな」
「…………それはヒドいっす。ドラケン君も」
「武道をダサいとか止めてくれない?一応僕の弟なんだけど。まぁ、ちょっとダサいって思ってたけどさ」
「姉ちゃん……小声で言うのヤメテ……1番それが傷つく」
姉ちゃんにまでダサいって思われてたなんて…………
オレも実際タイムリープしてたときに、中坊の自分の姿見てダサいって思ったけどさ…………
そんなことを話していたら河川敷にたどり着き、マイキー君にここで止めてって言われてチャリから降りた。
「今ってさ、不良がダセーって言われる時代だろ?」
そっか……この頃からそんなふーに言われてたんだ…………
当時じゃ不良になることに憧れてたのもあるから、そんなこと考えたこと無かったもんな…………
「兄貴の世代はさ、この辺りもすっげー数の暴走族いてさ。その辺でチョッカンコール鳴らして走ってた。
みんな肩肘張ってさ、喧嘩ばっかして、でも自分のケツは自分で拭いて。
そんな奴らがなんでダセーんだ?」
だからオレが、不良の時代を創ってやる。
「オマエもついてこい。
オレはオマエが気に入った、花垣武道」
.
続く (更新停止中) お気に入り登録で更新通知を受け取ろう
←35.姉ちゃんも一緒に
158人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:くろっきー | 作成日時:2021年10月16日 13時