20.王VS奴 隷 ページ21
始まりのコールを聞くために、一同シーン…となる。
「始めろ」
キヨマサの言葉で一同がワアァと歓声が上がり、盛り上がっていった。
「ちょっと待った!!!!」
オレは立ち上がり、その場を止めた。
「タケミチ……」
「なんだテメーコノヤロー!!」
オレは決めたんだ。
「いやー、毎回毎回似たよーな試合じゃつまんなくないっスか?もっとおもしれーモン見たいっしょ?」
立ち向かわないと。
「…………もっとおもしれーモン?」
逃げちゃダメだ。
「例えばさ……」
過去でも、現代でも。
「
「あ?どーゆう意味だ?」
「タケミチ……オマエまさか……」
俺が変わらないと。
「キヨマサ先輩……タイマン買ってくれよ」
何も変えれない!!
そして前にキヨマサとオレが出てきた。
「あ?」
もう逃げねぇ。
そう、オレは“東京卍會”のトップに会わないといけない。
奴 隷のままじゃ、ずっと会えない。
だからそのためにも、ここでキヨマサにタイマンで勝って、
そしてキヨマサとのタイマンが始まった。
「後悔すんなよ?」
キヨマサの言葉とともに、腹に強烈なパンチを食らってしまった。
勝てない。
1発でわかるほどの力の差。
ブルドーザー VS 軽自動車
「どーしたぁ花垣ィ」
「威勢がいいのは始めだけかァ!?」
「また1発で終わんじゃねーだろーなぁ」
ガヤが何か言っているのかわからないくらい、キヨマサにボコボコに殴られてしまっていた。
明らかに力の差は歴然としていた。
勝てるわけが無い。
だけど……
「タケミチ!!」
「もういいよ!!タケミチ!!」
アッくんたちがオレに声をかけてくれた。
でもオレはやるんだ。
「まだ、まだ……」
オレの声に試合続行で、ギャラリーが歓声を上げた。
「殺せーー!!キヨマサ君!!」
「処ッ刑!!処ッ刑!!」
一気に処刑コールが繰り返され、再びキヨマサに殴られてしまう。
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作者名:くろっきー | 作成日時:2021年10月16日 13時