18.そんなことさせない ★ ページ19
「ミコト、明日の午前中生徒総会あるの忘れてない?」
「えっ……そういやそんなものあったね……もしかして、放課後生徒会……」
「あるよ。完全に忘れてたな」
うん、忘れてた。
そう、僕は溝中の生徒会長でもある。
副会長はアヤネ。
書記はファンクラブ副会長である2年のツカサくんでアヤネの弟だ。
どうしよ……
よし、生徒会の仕事は早々終わらせよう!!
「アヤネ……今日予定あるから、生徒会早めに終わらせちゃってもいいかな?」
「なに、予定組んでたの?まぁ、明日の確認事項だけだからそんなにはかからないと思うけど……わかった。なる早で終わらせよう!!」
アヤネは話が早くて助かる。
これで武道の援護に向かえる。
「どうせ、愛しの弟クンのことなんでしょ?ミコトの事だから」
アラ……バレてたか。
「まぁ、そんなとこかな……」
そんな感じで話は終わり、授業を受けていった。
昼休みの時に武道から連絡がきて、
“○○公園ってとこでやるらしい。ファイターはタクヤになった”
と書かれてあった。
タクヤ……!?
身体弱いはずじゃ……
タクヤは幼なじみで、武道の友達だ。
小さい頃はよく3人で遊んでた。
タクヤも僕にとっては弟みたいなものだ。
いや、タクヤだけではない。
敦もマコトも一司も僕にとっては大事な弟。
タクヤも一緒ってことは、武道含めてあの5人も喧嘩賭博に参加させられてるんだろう。
そんなこと、させない。
そう決意を固め、お昼を早めに食べ終えて放課後の生徒会の仕事が早く終わるための準備をしていった。
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作者名:くろっきー | 作成日時:2021年10月16日 13時