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学院を出て駅へ向かい、来た電車に乗る。
はぁ、と息を吐き、つり革を掴んだ。
私は、あの頃の月永さんが、好きだった。
キラキラな笑顔が眩しくて、歌や躍りも完璧で。
見たのは一回だけだったけど、私には充分すぎる刺激を与えてくれた。
今の月永さんには、あの頃のような輝きは、ない。失礼だけど。
あの鋭い目を、もう一度見たい。あのステージの上の『月永レオ』が、見たい。
だけど悲しいことに、現実は残酷で。
どちらも『月永レオ』であることには変わりがない。
壊れた、『月永レオ』も。あの頃の、『月永レオ』も。
だったら、私はどうする?憧れの人物の性格が、変わっただけで嫌いになるのか?
そんなの、間違ってる。きらいになんか、ならない。
私はよし、と自分に渇を入れると、そのまま、隣の凛月先輩に手を振って電車から降りた。
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月永 巡(プロフ) - 毎回楽しんで読ませていただいてました! 完結おめでとうございますっ!!! (2016年7月31日 21時) (レス) id: f2838a14db (このIDを非表示/違反報告)
ルナ - キュンキュンします♪これからも楽しみにしてます!! (2016年7月30日 23時) (レス) id: a81aa4714a (このIDを非表示/違反報告)
瑠衣 - 面白いです!頑張ってください! (2016年5月14日 22時) (レス) id: c292aa6505 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:睦月 | 作成日時:2016年5月11日 0時