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久方の ページ33
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「桜!!綺麗〜!!」
庭の木の下ではしゃぐ真由香と若菜を微笑みながら見やる。
桜の木が綺麗なのよね。
でもすぐ散っちゃうんだけど...それに私は梅の方が好きだし。
遠くではしゃぐ真由香達の声を耳に入れながら杏寿郎を見る。
『ふふ、桜の花弁...』
頭の上に乗った桜の花弁を取る。
「ああ!!有難う!!」
春だからなのか少しポケッとしている杏寿郎。
静かに真由香達を見ている。
「...君と桜を見れるのは最後かもしれないな。」
『...そうかもしれないわね。』
さあっと風が吹き、桜が一気に散る。
『桜ってすぐ散っちゃうのよね...何も生き急がなくても良いのに。』
「ははっ、君には言われたくないだろう。」
『そうだけど!!』
杏寿郎の腕をポコポコ叩く。
「まあ...桜のようにならないようにな。」
『分かってるわよ。少なくともこの子がいる間は死なないわ。』
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