彼氏のフリ頼んだら黒尾だった【ハイキュー】

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合宿最終日。

今日のお昼は先生達の奢りでバーベキューをすることになっていた。みんなが練習をしているあいだに女子マネ達で準備を始める。





かおりと雪絵には昨日の夜のうちに黒尾とのことを話したんだけど、２人ともすごく喜んでくれてた。また女子トーク止まんなくてちょっと寝不足だけどね。





「Aさーーーん！！」

『わ、リエーフ？』





切った野菜を運んでいると後ろからリエーフが抱きついてきた。他のみんなも練習を切り上げて外に集まってきてる。





「俺頑張りましたよ！！おなかすきました！！」

『じゃあいっぱい食べなきゃね』





突然リエーフが「ぐえっ」と変な声出して私から離れた。見ると黒尾に首根っこ掴まれてる。





「リエーフ、Aの邪魔すんな」

「邪魔なんてしてません！！」

『んーでも危ないからちょっと離れて待っててね』

「うぃっす！！待ってます！！」





そう言ってリエーフは研磨の方へ走って行った。

黒尾がわざとらしくため息をついて私を見る。





「ちょっとリエーフに甘いんじゃないのー？」

『かわいい後輩だもん』

「あんなでかいのに？」

『大型犬はでかくてもかわいいでしょ？…あ、もしかして妬いてる？』

「はいはい妬いてますよー」





揶揄うようにその顔を覗き込めばあっさりと認めた。黒尾も妬いたりするんだ。でもリエーフのは不可抗力なんだよなぁ。





『ごめんね、気をつける』

「いーやあれはリエーフが悪い」





笑って私の頭にぽんぽんと手を乗せる黒尾。

その光景を見られていたのか、かおりと雪絵が少し離れたところでにやにやしながらこっちを見ている。



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