彼氏のフリ頼んだら黒尾だった【ハイキュー】

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「うお！？ビビったー！！」





そう叫んだのは木兎だった。

咄嗟に距離は取ったけど

いつもより近くにいる私と黒尾。





「お前ら２人で何して…」

「あー…あのな木兎」

「ハッ！！もしかして……迷子か！？」

「『え。』」





想像の斜め上を行く木兎だった。





「なんだよほんとしょうがねぇなー！！ちょっと待ってろ、俺が部屋まで連れてってやる！！」

「ぶは、俺まで迷子になった」

『木兎はずっとそのままでいてほしいなぁ』

「んー？なんだよ？」





笑いを堪えきれない私達を見て不思議そうな木兎。自販機からペットボトルを取り出したあと「へいへーい！！行くぞ！！」と謎に気合いが入ってる。





それにしても木兎の髪型。

シャワーを浴びたからなのか黒尾と同じようにぺったんこになってて、いつものミミズクヘッドじゃなくなってる。かおり達からよく話は聞いてるけど実際見るのは初めてだった。





『木兎も黒尾と一緒じゃん』

「「何が？」」





２人の声が揃ってこちらを見た。





『お風呂上がりの髪型違いすぎて別人選手権』

「おー！！確かにな！！」

「いや選手権にすんなよ」





爆笑する木兎と、可笑しそうに笑う黒尾。





そのあとは２人して木兎に部屋まで送ってもらった。ほんと想定外なんだけど。

もう少し一緒にいたかったって言ったら黒尾はどんな反応してくれるんだろう。ちょっとだけ照れて「俺も」って言ってくれるかな。





好き、だなぁ。





私を見つめる目も

触れてくれる手も

名前を呼んでくれる声も

バレーしてる姿も





ぜんぶ好き。



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